横浜市長の欠員に伴う選挙への立候補を表明した中谷一馬氏は、10月18日に予定される投開票で当選した場合、同市をカジノ賭博とは無縁の街に保つと明言した。

中谷一馬氏は9月12日の記者会見で正式に出馬を表明した。元衆議院議員である同氏は、弁護士の原澤あつみ氏、実業家の福山あつし氏に続き、立候補を届け出た形となる。

無所属ながら立憲民主党の支援を受ける中谷氏は、横浜市における統合型リゾート(IR)誘致の再検討に対し、最も強硬な姿勢を示している。横浜市は2021年に山中竹春氏が市長に当選し、直ちにカジノ誘致の検討を撤回するまで、IR開発を検討していた。

山中氏は、職員に対して「バカ」「人間のクズ」といった暴言を吐いたとの報道を受け、9月7日付で辞職している。今回の補欠選挙には、15億円を超える市費が投じられる見通しだ。

カジノ反対の姿勢

自由民主党の支援を受ける原澤氏は、IR誘致を主導する意向はないと述べている。同氏はここ数日の発言で、カジノ問題は「決着済み」との認識を示した。

福山氏はカジノ問題について公の場で言及しておらず、IRの議論よりも「市政改革」を優先したいとの構えだ。一方の中谷氏は、ラスベガスやマカオのようなカジノを日本第2の人口を抱える都市に持ち込ませないと公約した。

中谷氏は「温かい横浜」を創出し、市民の「幸福度向上」につなげたいと語っている。同候補によれば、カジノ賭博はそのビジョンと相容れないものであるという。

中谷氏は2017年10月から2026年1月まで国会議員を務め、南関東ブロックを選出基盤としていた。43歳の同氏は、それ以前に神奈川県議会議員も経験している。

中谷氏は2026年2月の選挙で自民党候補の鈴木馨祐氏に敗れ、議席を失った。

横浜の重要性

日本政府は来年にも第2次IR公募を実施する見通しであり、高市早苗首相は観光およびレジャー旅行の拡大を目指した故・安倍晋三氏の遺志を継ぐ方針である。

現時点では、世界の主要なカジノ開発事業者がどの程度の関心を示しているのかは不透明である。大阪以外でIR誘致への意欲を正式に表明している主要都市や自治体は存在しない。

これまでのところ、IR公募への参加に関心を示しているのは北海道と愛知県にとどまる。