海外のオンラインカジノを巡り、警察庁が16日、運営企業にライセンスを付与している中米・オランダ領キュラソー当局に、日本向けサービスを停止させるよう要請したことがわかった。日本語で利用可能なサイトの5割がキュラソーで許可を得ていたことが確認され、同庁幹部が地元当局を初訪問して、強い対応を求めた。
昨年9月に施行された改正ギャンブル等依存症対策基本法では、日本向けカジノサイトの開設・運営などが「違法」と明記されたが、利用可能な海外サイトは乱立している。
警察庁が今年3月、海外のカジノサイトを調べたところ、日本語で利用出来る30サイトが確認された。運営許可を出している国・地域別で見ると、キュラソー島が最多の16サイトで、アンジュアン島(アフリカ・コモロ)が8サイトなどと続いた。

同庁では2024年5月以降、外務省を通じてカジノの運営国への働きかけを重ねてきた。日本向けサイトを閉鎖するか、日本からのサイト接続を拒否する遮断措置を講じてもらう狙いだった。
こうした取り組みもあり、日本語で利用可能なサイトは、同庁が昨年3月に公表した実態調査結果と比較すると、10サイト減少した。中米コスタリカと英領ジブラルタルのサイトは日本から接続出来ない状態だ。
ただ、キュラソーで許可を得た運営業者は、現在も16の日本向けカジノサイトの運営を継続している。

このため、同庁幹部は地元当局担当者と面会し、日本の法律では、オンラインカジノが違法であることを伝え、日本向けサービスの停止に向けて許可業者に指導することを求めたという。
改正法の施行後、同庁が委託する「インターネット・ホットラインセンター(IHC)」では海外カジノ事業者らにサイトの削除要請を繰り返しているが、対応が取られるのはわずかで、実効性の確保は課題となっている。
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