ラスベガス警察は、ポーカープロのジャレッド・グライナー氏がワールド・シリーズ・オブ・ポーカー(WSOP)期間中に滞在先の賃貸住宅で待ち伏せされ、5万7500ドル(約891万円)を強奪された事件で、容疑者2名の画像を公開した。
この画像公開は、グライナー氏がWSOPでの獲得賞金を受け取った直後の7月12日、ラスベガスの物件内で粘着テープで拘束され強盗被害に遭ったと訴えてから2か月以上を経ての対応となった。
ラスベガス都市圏警察は、犯行時刻前後に監視カメラに捉えられた2名の身元特定に向け、市民に情報提供を呼びかけている。
容疑者の1人は、体格が良く、編み込みの髪型で左前腕に特徴的なタトゥーがある黒人男性とされた。もう1人は、グレーのパーカーに赤いショートパンツ、黒い靴を着用していた黒人男性である。
地元のCBS系列局ニュース3によると、近隣の監視カメラには、容疑者らがダークグレーのSUVで到着し、賃貸住宅の角を曲がった場所に駐車する様子が記録されていた。彼らは徒歩で物件に向かい、約20分後に車両へ戻っている。
WSOPの賞金が標的に
グライナー氏の証言によれば、帰宅した同氏を待ち構えていたのはマスク姿の男2人であった。
強盗らは粘着テープで同氏を拘束し、WSOPの賞金が入ったバックパックを要求している。さらに、男らは同氏の背中に皿を置き、動こうとすれば察知すると脅迫したという。
男らが立ち去った後、グライナー氏は自力で拘束を解き、近隣住民に助けを求めた。リングカメラの映像には、片腕に粘着テープを巻いたまま裸足で歩き、住民に911通報を依頼する同氏の姿が残されている。
この強盗事件は、グライナー氏が1万ドル(約155万円)のメインイベントで453位に入賞し3万2500ドル(約504万円)を獲得するなど、2026年WSOPの複数のイベントで賞金を手にした後に発生した。
グライナー氏は自身が標的にされたと確信しているが、犯人らがどのようにして同氏の滞在先や帰宅時間を把握していたのかは依然として不明である。
侵入経路の謎
一方、物件の所有者であるマリー・シンプソン氏は、容疑者がどのようにして室内に侵入したのかについて新たな疑問を呈している。
グライナー氏は以前、男らが賃貸住宅のドアコードを知っていただけでなく、自身の行動も把握していたようだと述べていた。同氏によると、監視カメラには帰宅の約10分前に容疑者らが到着する様子が映っていたという。
シンプソン氏はニュース3に対し、自身の防犯カメラは容疑者らが立ち去る様子は捉えたものの、侵入の瞬間は記録されていないと語った。同氏は、コード式の玄関ドアではなく、裏庭や側庭、あるいはガレージから侵入した可能性があるとの見方を示している。
しかし、その後の監視カメラ映像の精査により、ドアコードを知っていたのがグライナー氏と同居人2名だけではなかったことが判明した。
シンプソン氏によると、6週間の賃貸期間中に約10人が出入りしており、映像には登録された3名以外の人物がコードを使用して入室する様子も確認された。
現時点で逮捕者は出ておらず、警察は引き続き容疑者の特定につながる情報の提供を求めている。
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