北海道、カジノを含む統合型リゾートの誘致検討を継続

2030年の開業に向け、国内初の統合型リゾート(IR)となるMGM大阪の開発がすでに始まっている。

日本政府はさらに2件のIR計画を承認する方針だが、これまでのところ地方自治体はギャンブル施設の承認に対する意欲を慎重に見せた。

しかし、ここ数カ月で愛知県と北海道は、政府が定める2027年の期限前に申請を提出する準備を整える可能性を示している。

愛知県の計画はより進んでおり、現在は開発業者や投資家を募った。一方、北海道も遅れを取り戻す動きを見せつつある。

北海道:カジノ誘致の決定はいまだ不透明

北海道は日本の最北端に位置する最大の島である。火山、スキー場、温泉で広く知られている。愛知県の計画が中部国際空港島を観光の拠点に変えるという構想を中心としているのに対し、北海道はすでにこの羨望の的となっている地位を享受した。

昨年、北海道を訪れたインバウンド観光客は過去最高の1,282万人に達し、2024年の数値と比較して約30%の増加となった。

しかし2024年も北海道にとって好景気が続く年となり、パンデミック後の最高値を更新し、観光客数が前年比でさらに44%増加している。

北海道の当局者らは前世紀末の時点で初めてIR誘致を検討し、候補地の一つとして苫小牧市について議論した。

苫小牧市は新千歳空港の南約30キロメートルに位置しており、すでに21を超える主要ホテルやMICE施設が集積している。

Tomakomai, Hokkaido Prefecture, Japan.
日本国北海道苫小牧市

しかし北海道の当局者は、環境面への懸念を理由に、2019年に当初の計画を棚上げした。もっとも愛知県と同様に、当局者らはここ数カ月でこうした提案を再び検討し始めている。

修正報告書:根強い反対派の懐疑的な姿勢

読売新聞の報道によると、北海道庁のIR有識者懇談会が、6月に道議会へ提出した報告書を修正したことが明らかになった。

この修正案には、議員らから出された計画に対する反対意見に対処するために作られた新たな施策が含まれた。

これらには、北海道が2027年の期限に向けてIR誘致に踏み切った場合のギャンブル依存症予防に向けた新たな措置が含まれる。

具体的には、IRにおける「厳格な入場管理」プロトコル、新設されるカジノ管理委員会の新たな役割、そして個人をカウンセリングや治療の窓口につなげる取り組みなどが挙げられている。

有識者懇談会は7月16日の会議で、この修正案を議員やその他の関係者に提示した。

しかし、批判的な関係者はこの構想に納得していない。

東京を拠点とするギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表は、日本のギャンブル依存症の割合は依然として世界平均を上回っていると主張した。

「ギャンブル依存症は、自殺、犯罪、家族の崩壊といった社会問題を引き起こすおそれがある」と田中氏は指摘する。「国や地方自治体は、ギャンブル施設の創設を議論する前に、依存症対策を講じなければならない」

富裕層の誘客:北海道が掲げる計画

会合に出席した他の批判派からは、道内におけるすべてのギャンブル依存症対策の費用をIR事業者が全額負担すべきだとの意見が上がった。

また、北海道においてIRの財政的な必要性を理解できないとする声も依然として根強い。

関係者からは、候補地選定のプロセスを明確にするよう求める声も寄せられた。これに対し北海道は、計画にさらなる修正を加えた上で、9月の道議会で明らかにすると回答している。

この原案では、IRを運営するための特別目的会社の設立が提案された。さらに、道内企業が開発コンソーシアムの一員となるべきだとも記されている。

道の有識者懇談会は、IRが観光振興の推進力となり、より多くの「富裕層」を島に呼び込むことになると示唆した。

同懇談会はまた、最大2,800室規模のホテル複合施設を建設する構想についても言及している。

2020年から2022年にかけて、横浜市、和歌山県、宮城県の各自治体が誘致計画を相次いで取り下げた。さらに2023年には、中央政府が資金計画や潜在的投資家の実績に対する懸念を表明し、長崎県からの提案を不認定とした。