香港ジョッキークラブ(HKJC)は、香港における高率の賭博税や、認可された賭けの対象スポーツ数の制限(最近のバスケットボール賭博合法化の延期を含む)が、違法業者に地元市場を席巻する隙を与えていると警鐘を鳴らしている。

HKJCが水曜日に発表したところによると、サッカーのワールドカップに向けた旺盛な賭けに支えられ、2026年6月30日までの事業年度における収益は前年比3.6%増の508億香港ドル(約1.0兆円)となった。一方で同クラブは、違法賭博が拡大し続ける脅威であるとも強調し、この状況は市内で唯一認可された事業者に対して課されている税制および免許の制限によってもたらされていると主張している。

賭博税に関してHKJCは、政府が財政赤字への対応として2023年に引き上げた極めて高い税率が「クラブの認可された賭博商品の競争力を削いでいる」との見解を示している。

さらに同クラブは「競馬の賭博税は最大75%に達し、サッカー賭博には総利益の50%が課税されている」と言明した。

提供されている賭けの選択肢が限られている点についてHKJCは、違法業者がバスケットボールに関する違法賭博を含めて最大60種類を扱っているのに対し、同クラブが認可を受けて提供しているスポーツは競馬とサッカーのわずか2種類にとどまると指摘した。

IAGの報道によれば、政府はバスケットボールの追加を承認していたものの、米国内における予測市場の急激な拡大やそれがもたらす悪影響への懸念を理由に、4月に突如として計画を一時停止した。

HKJCは「香港特別行政区政府による規制対象のバスケットボール賭博の免許交付一時停止という決定を全面的に尊重する」と表明したうえで、「しかし合法的チャネルが存在しない以上、バスケットボールの違法市場は拡大し続け、それに伴って社会や地域社会に対する悪影響や犯罪被害も増加する」との懸念を示している。

こうした懸念がある一方で、HKJCは水曜日に、2026年度の賭け金および宝くじの総売上高が3,317億香港ドル(約6.8兆円)と過去最高を記録したことを発表した。これにより293億香港ドル(約5,962億6,000万円)の賭博税および法人税が生み出され、当該課税年度における歳入署の税収全体の6.4%を占める結果となった。

発表によれば、競馬の総売上高は前年比3.6%増の1,433億香港ドル(約2.9兆円)となり199億香港ドル(約4,049億7,000万円)のゲーム収益を創出したほか、サッカー賭博も3.6%増の1,790億香港ドル(約3.6兆円)となり226億香港ドル(約4,599億1,000万円)のゲーム収益を上げている。

「新興の賭け式の導入や新たなリーグ戦の開催に加え、今夏の国際サッカー大会、そして世界水準のリスク管理技術に支えられたクラブのトレーディングチームによる卓越した成果に伴い、香港特別行政区政府による新しい賭け式への支持は、クラブが違法市場と競い合う上で極めて重要であった」と説明された。

2026年度のマークシックス(宝くじ)の売上高は4.2%増の94億香港ドル(約1,912億9,000万円)に拡大し、43億香港ドル(約875億1,000万円)のゲーム収益を生み出した。