テスコ・スロッツ・ドットコム(TescoSlots.com)と称する無免許のオンラインカジノが、英国最大のスーパーマーケットチェーンの一つであるテスコのウェブサイトを装っている。本物のテスコが英国の国立サイバーセキュリティセンター(NCSC)および詐欺通報窓口であるアクション・フラッドに通報したにもかかわらず、執筆時点において同ウェブサイトへのアクセスは依然として可能な状態にある。
スーパーマーケットチェーンのブランドを盗用するテスコ・スロッツ・ドットコム
プラットフォーム全体でテスコの名称やブランド、おなじみの小売用語が大きく使用されており、カジノゲームやボーナス、ロイヤルティ特典が宣伝されている。さらに、テスコの歴史やクラブカードプログラム、金融サービスへの言及も繰り返された。これにより、このギャンブルサイトあたかもテスコの事業の一部であるかのような印象を与える仕様となっている。
同サイトによると、新規ユーザーは最大1,500ポンド(約31万円)のウェルカムボーナスに加え、250回分のスプレッドが付与されるほか、3,000種類を超えるスロットやライブディーラーゲームが提供されるとうたった。また、テスコのクラブカード・ロイヤルティプログラムを持ち出し、異例なことに、テスコのデビットカードを使用して入金が可能であると主張している。
テスコ・スロッツ・ドットコムは、キュラソーの国際ライセンスのもとで運営されていると繰り返し主張した。しかし、CCNの調査によれば、インデックス化された資料の中に運営会社やキュラソーのライセンス番号を特定できる情報は存在しない。それどころか、ウェブサイトのフッターには、プラットフォームに対して法的な責任を負う主体として、名称の記載のない「運営会社」が挙げられているのみである。キュラソーの現行のライセンス枠組みでは、オンラインギャンブルの運営者がライセンスを保有しているかをユーザーが比較的容易に検証できる仕組みが提供されているため、この状況は重大な問題だ。
キュラソー賭博局(CGA)の枠組みの下では、ライセンスを取得したB2Cのギャンブルウェブサイトに対し、規制当局によって承認された特定のドメインにリンクされた運営証明書シールの表示が義務付けられている。このシールは、CGAの証明書プラットフォームを通じてドメイン名と現在のライセンス状況を示すことになっている。
CCNは、テスコ・スロッツ・ドットコムの公開されているインデックス資料からこの情報を特定できなかった。しかも、仮に有効なキュラソーのギャンブルライセンスであったとしても、それ単体では英国の顧客をターゲットにすることは認められない。海外のギャンブルライセンスは、同国内の消費者に向けてギャンブルサービスを提供する権限を付与しない。英国市場でサービスを提供する運営者には、依然として英国賭博委員会(UKGC)のライセンスが不可欠である。
新たな問題ではない実態
テスコは、ブラックマーケットのギャンブル運営者によってブランドを悪用された唯一の大手企業ではない。長年にわたり、既成の実店舗型ギャンブル企業も同様のなりすまし被害に直面してきた。バークレイズなどの金融機関や、モゾのような新興銀行のブランドが利用される同様の手口も確認されている。
消費者の信頼を利用する狙いから、無免許のオンラインカジノが非ギャンブル企業のアイデンティティやブランドを採用する動きが強まっている。さらに、ライセンスや裏書契約の証拠がないにもかかわらず、ルイス・ハミルトン、タイソン・フューリー、アーリング・ハーランドといった著名なスポーツ選手の名前や画像が、自称「ブランドアンバサダー」としてギャンブルのウェブサイト上に掲載される事例も相次いでいる。
英国に関するその他のニュースとして、UKGCが新しい報告書を公表し、プレーヤーがより適切な判断を下せるようにより多くの情報を提供するよう運営者に促している。
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