CFTCの要請でPolymarketが自己認証を撤回、Kalshiは同種の市場を継続

Polymarketは、「〔選手〕は〔試合〕に出場するか?」という形式の市場を提供できるようにする自己認証を先週火曜日に提出していた。

当初の対象は、NFLシーズン第1週におけるPatrick Mahomes(パトリック・マホームズ)の出場可否だった。マホームズは前十字靱帯(ACL)損傷から回復し、現在は出場が有力視されている。Kalshiは引き続き彼が出場するかどうかを賭けの対象としており、市場は現在94%の確率で出場するとの見方を示している。

CFTCが異例の介入、新市場に待った

この申請の状態は現在「撤回」となっている。Polymarketの広報担当者はESPNの取材に対し、CFTCの要請に全面的に従うために申請を取り下げたと述べた。

これは、CFTCが予測市場運営会社の自己認証に異議を唱えた初期の事例の一つとなる。同庁はこれまで、選手個人のプロップベットやパーレイを含む幅広いスポーツ市場の提供を各社に認めてきたことで批判を受けていた。

CFTCは以前にも、スポーツ実況者が生放送中に何を発言するかを対象とした「メンション市場」のKalshiによる提供に異議を唱えたことがある。同社はすでにこの市場の提供をやめているが、ドナルド・トランプ氏の発言などを対象とした別カテゴリーのメンション市場は、幅広く提供を続けている。

Kalshiは選手出場可否市場の提供を継続

CFTCは、選手の出場可否に関する市場について、もう一社の大手予測市場運営会社とも協議したと報じられている。Kalshiは今年2月、「[選手]は[大会]に出場するか?」という契約テンプレートを初めて自己認証していた。

同社は現在、マホームズをはじめ、シーズン開幕を前に負傷が懸念される選手を含む、第1週に出場する選手に関する市場を提供している。

さらに同プラットフォームでは、Malik Nabers(マリク・ネイバーズ)のような選手がいつ負傷から復帰するかを対象とした取引や、Carlos Alcaraz(カルロス・アルカラス)が次にテニストーナメントに出場する時期を対象とした市場など、他競技でも同様の商品を提供している。

こうした市場の流動性は比較的低いものの、ギャンブル法務を専門とする弁護士のPeter Hammon(ピーター・ハモン)氏は、企業スポンサーやメディア権保有者といった関係者にとって有効なヘッジ手段になり得ると評価している。

CFTCの規則は選手の負傷を対象とする市場を禁じている

CFTCは規則案の中で、選手の負傷に直接関連する市場は公共の利益に反すると述べている。同庁は、こうした市場が「選手への身体的危害を助長ないし誘発しかねない歪んだ金銭的インセンティブを生み出す可能性がある」と警告した。

Kalshiの市場は負傷という言葉を明示的には用いておらず、選手が試合中に負傷するかどうかを対象とした市場も存在しない。ただし、サイト内を「injury(負傷)」という単語で検索すると、これらの市場がヒットする。

また、こうした市場は、内部関係者が非公開の特権的情報を利用して取引したり、それをベッターに共有したりするリスクにも極めて脆弱とみられる。

Kalshiの選手出場可否市場に関する規約では、対象チームやリーグの職員およびその家族は取引を禁止されている。さらに規約は「対象事象について重要な非公開情報を保有する者は、当該契約の取引を認められない」と定めている。

スポーツブックはこの種の市場を提供していないものの、ベッターたちは事実上同じ内容に賭ける方法を見出してきた。Terry Rozier(テリー・ロジアー)氏は、自ら負傷を装って試合を早期に退くとギャンブラーに伝えていたとされ、これにより彼のアンダー系プロップに賭けたベッターが利益を得られるようにしていたと疑われている。ロジアー氏はこの疑惑を否定している。

関連する別のスキャンダルでは、NBAの試合を前に、主力選手の出場状況をチーム内部の関係者がベッターに伝えていたとされる。この特権的情報により、ギャンブラーはチームの先発メンバーが公表されオッズが動く前に賭けることができたという。

Kalshiの市場は、選手の出場可否により直接的に賭ける手段を提供している。今後もこの市場の提供を続ける計画かとの問いに、Kalshiは回答しなかった。