ワールドカップ期間中に一時停滞していたハイステークスなカジノギャンブルへの需要回復が期待されていたものの、結局その兆しは見られなかった。マカオのカジノ運営企業6社にとって、8月はまたしても厳しい月となった。
マカオ博彩監察協調局の報告によると、8月のゲーミング総収入(GGR)は218億9000万マカオパタカとなった。前年同月比では1.2%の減少を示したが、7月との比較では3.7%の増加を記録した。
2026年の幕開けから5カ月間は前年を上回るカジノ収入を維持していたものの、8月は3カ月連続のマイナス成長に沈んだ。年初から8カ月間の累計収入は169億ドル(約2.7兆円)強に達しており、前年同期比では3.7%のプラスを維持している。
ワールドカップがVIPの遊技を阻害
6月から始まったマカオの不振は、2026 FIFAワールドカップが引き金となった。大会は中国本土を熱狂させ、ギャンブラーの関心をバカラテーブルからスポーツブックへと移したのである。中国代表は出場していなかったが、同国においてサッカーは推定2億人以上のファンを抱える最も人気のあるスポーツの一つだ。
ゲーミングアナリストらは当初、ワールドカップ終了後の需要回復がマカオに恩恵をもたらすと予測していたが、その需要は未だ顕在化していない。博彩監察協調局は月次の収入をゲーム別、ボリューム別、ホールド率別に詳細公表していないため、先月のGGR減少が単にプレーヤーの運が良かったことによるものか判断は不可能である。しかし、7月19日にワールドカップが閉幕して以降、初めてのフル稼働月となった8月は、期待を大きく下回る結果となった。
ウィンクラー氏は「我々の立場からすれば、間違いなく打撃を受けた。彼らがどこへ行ったのかは不明だが、おそらく何らかのスポーツベッティングに興じていたのだろう」と述べている。
8月上旬は好調な滑り出しを見せていた。シティグループの調査によれば、同社が追跡した31人のハイローラーは、バカラの1ハンドあたり平均25万1000マカオパタカを賭けていた。しかし月が進むにつれ、カジノハブで姿を見かける大口客は減少していった。
マカオにおいて9月は歴史的に閑散期とされている。家族連れの夏休みが終わり、子供たちが学校へ戻る時期であるためだ。1949年10月1日の中国建国を祝う「ゴールデンウィーク(10月1日〜7日)」を控え、旅行需要が一時的に落ち着く傾向にある。
こうした様々な要因により、例年9月のマカオでは特別なイベントやエンターテインメントの催しが少なくなるのが通例だ。
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