オハイオ州カジノ管理委員会(OCCC)は全米ギャンブル問題評議会(NCPG)との提携を解消した。ミシガン州やネバダ州の州ギャンブル規制当局に続き、同組織とKalshiによる200万ドル(約3億1,008万円)の提携に反対する姿勢を示した。

OCCCのエグゼクティブ・ディレクターを務めるアンドロメダ・モリソン氏は、リーガル・スポーツ・リポートの取材に対し、オハイオ州が実際には6月にNCPGとの関係を断った最初の州であったと明かした。

モリソン氏は書簡の中で、「この措置が必要となったことを遺憾に思うが、オハイオ州で違法賭博に関与する企業と関係のある組織と、委員会が関わっていないことを確実にする必要があるという点について、ご理解いただけるものと信じている」と述べている。

ギャンブル業界の資金に過度に依存するNCPG

Kalshiがスポーツ賭博を提供しているかどうかの議論は一旦脇に置く。問題の本質は、NCPGが「ギャンブル依存症に伴う経済的・社会的損失を最小限に抑える」という目標を、資金の大半を業界の事業者からの拠出に頼りながらどのように達成できるのかという点にある。

回復中のギャンブル依存症者であるルイス・ルッジェーロ氏の見方では、それは不可能である。ポッドキャスト番組「ナッシングス・オフ・ザ・テーブル」のホストを務めるルッジェーロ氏は、NCPGに対する批判の声を強めている。

ルッジェーロ氏は本日早く、ギャンブル・インサイダーの取材に対し、「NCPGは寄付が承認を意味するものではないと言い続けているが、そんなはずはない。Kalshiは善意からその小切手を切ったわけではなく、ギャンブル問題の分野で意味を持つ唯一の組織において、発言権を買ったのだ。オハイオもミシガンもネバダもそれを察知した。3つの規制当局が理由もなく一斉に背を向けることはない。オハイオ州はまともな規制当局であれば当然取るべき行動に出たまでだ」と語った。

ルッジェーロ氏は今夏初め、この問題を次のように簡潔に表現した。

「業界が会場費を払っている状況で、業界の責任を追及することは不可能である。それだけの話だ」とルッジェーロ氏は指摘する。「NCPGはギャンブル依存症者のための全国的な代弁者であるはずだが、実際には問題を引き起こしている当事者が小切手を切り、バナーに自分たちのロゴを載せてもらっている」

さらに同氏は、「餌をくれる手は噛めない。そのため批判はトーンダウンし、表現は当たり障りのないものになり、夜中の2時に苦境に立たされている本人はその場にいない。彼はスポンサーではないのだ」と付け加えた。

今夏ナッシュビルで開催されたNCPGの2026年年次カンファレンスでは、Bally's、DraftKings、FanDuel、Caesarsなどがスポンサーに名を連ねた。NCPGのエグゼクティブ・ディレクターであるヘザー・L・モーラー氏は、ギャンブル業界からの資金受け入れが不可欠であると主張している。

モーラー氏は、「全米で拡大し続ける合法ギャンブルから連邦政府が税収を得ているにもかかわらず、米国ではギャンブル依存症の予防、治療、研究に対する専用の連邦予算が一切拠出されていないため、これらの資金源は極めて重要である」とし、「これは、アルコール、タバコ、その他の薬物使用障害への対策に毎年巨額の資金が投じられている現状とは対照的である」と述べた。

問題の核心

NCPGはホームページ上で合法ギャンブルに対して中立の立場をとると明記している。もっとも、ギャンブル依存症に苦しむハイローラーを「優遇」するためにVIPプログラムを活用している事業者が同様の立場にあるとは到底言えない。

元弁護士のクリス・スウェット氏は、この病気が原因で輝かしいキャリアを失い、現在連邦刑務所の服役を控えている。今夏に取材を行った際、スウェット氏はルッジェーロ氏をはじめとする多くの人々と同様に、何度も依存症をやめようと試みたことを明かした。

「1週間か2週間断っても、カジノのホストからスポーツイベントへの招待や無料エントリーの案内といったオファーのメールが届くのだ」と彼は振り返る。

9月は責任あるギャンブルの月であり、完全に破綻しているシステムに対して誰かが責任を取る必要がある。