デラウェア、メリーランド、ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア、バージニアの各州でゲーミング収益が減少し、ミッドアトランティック地域のカジノにとって8月は苦難の月となった。
今週、Casino.orgはアトランティックシティの8月の苦境を報じた。同地の対面型カジノ収益は5.5%減の2億9490万ドル(約457億2,000万円)にとどまっている。ミッドアトランティック地域の苦戦はニュージャージー州に限った話ではない。ペンシルベニア州が本日(9月17日)発表したところによれば、スロットマシンとテーブルゲームによる実店舗の総ゲーミング収益(GGR)は2億8030万ドル(約434億6,000万円)であった。
ペンシルベニア州のカジノ収益は、前年同月の2億9770万ドル(約461億6,000万円)から約6%の減少を示した。同州では2026年4月にハッピー・バレー・カジノが開業しており、2025年8月と比較してカジノ施設が1軒増えているにもかかわらず、2026年8月は厳しい結果に直面している。
メリーランド州では、州内6カ所のカジノの合計収益が前年比6%減の1億6000万ドル(約248億1,000万円)となった。バージニア州においても、5カ所のカジノによる収益は9760万ドル(約151億3,000万円)で、2025年8月を約5%下回っている。
デラウェア州の対面型カジノ収益は約3%減の4380万ドル(約67億9,100万円)となり、ニューヨーク州では競馬場併設カジノのGGRが38%急落して1億3720万ドル(約212億7,000万円)に沈んだ。
ミッドアトランティック地域に分類されるもう一つの州であるウェストバージニア州は、月次のカジノ収益レポートを発行していない。
カジノの苦境における要因と影響
ミッドアトランティック地域の8月の不振に単一の主犯は存在しないが、いくつかの要因が考えられる。
第一の要因は、オンラインカジノによる対面型ゲーミングの浸食が続いている点である。ミッドアトランティック地域には、米国内でiゲーミングが合法化されている8州のうち、デラウェア、ニュージャージー、ペンシルベニア、ウェストバージニアの4州が含まれている。
デラウェア、ニュージャージー、ペンシルベニアの各州で対面型カジノ収益が減少する一方で、各管轄区域においてiゲーミングのGGRは成長を見せた。ニュージャージー州のiゲーミング収益は4.4%増加し、ペンシルベニア州のオンラインカジノはGGRが約6%上昇した。デラウェア州に至っては35%の急増を記録している。
メリーランド、バージニア、ニューヨークの各州ではiゲーミングが導入されていないものの、スポーツから政治まであらゆる事象を取引対象とする予測市場が、プラットフォームへのアクセスを維持した。さらに、議論を呼んでいる懸賞カジノもバージニア州とメリーランド州で営業を続けている。
蔓延する違法ギャンブル
米国ゲーミング協会(AGA)は、連邦政府の規制下にある多くの予測市場が、違法なギャンブルやスポーツベッティングの拠点へと変貌を遂げ、合法かつ課税対象であるゲーミング業界から収益を吸い上げているとみた。同業界団体は、スキルゲームや懸賞カジノ、オフショアのスポーツブックといった他の違法ギャンブルと同様に、予測市場が雇用と税収を脅かしていると主張する。
AGAの推計によれば、米国人が違法および規制外のギャンブル運営者に投じる金額は年間6736億ドル(約104.4兆円)に上る。その中でも、規制外のオンラインスロットやテーブルゲームが、違法賭博の大部分を占める4662億ドル(約72.3兆円)に達しているのが実情だ。
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