|更新日: 2026年10月18日
ここがポイント
- 総取引額の55.9%にあたる98.1億ドルが特定の6金額に集中した。
- 部族との提携を発表する一方、部族指導者側は契約関係を公式に否定した。
Kalshiのイーサリアム無期限先物市場で、総取引額の55.9%にあたる98.1億ドルが特定の6つの金額に集中して取引されていた。市場の急拡大の裏で資本の移動に何が起きているのか。
98.1億ドル集中取引の実態
Kalshi側は、高速トレーダーがマーケットメイカーの古い気配値を突いた取引だと理由を説明した。しかし、Gambling Insiderの分析では、固定サイズの取引を行ったトレーダーが利益を得られた割合は33%にとどまる。同社が主張する理論値よりも価格優位性は低い。
市場分析の専門家からも疑義が上がる。バーナード・カレッジの経済学教授のRajiv Sethi氏は「アカウント識別子が判明すれば決定的な解決になると思うが、私が容認してきたスナイピング説に疑問を感じ始めている」と述べた。不可解な流動性の数字はどこから生じたのか。
連邦司法判断を盾にした急拡大
Kalshiは2025年から、スポーツ賭博が合法ではない地域を含む全米でスポーツイベント契約の提供を開始した。州規制当局の管轄を否定し、連邦商品取引法による独占的管轄を後ろ盾にする手法だ。
この拡大路線は司法闘争によって支えられてきた。Kalshiはニュージャージー州を管轄する第3巡回区控訴裁判所で有利な判決を得て、イリノイ州でも予備的差止命令を獲得した。
だが、既存の規制当局は反発を強める。ネバダ州ゲーミング管理委員会(NGCB)委員長は予測市場を違法なスポーツブックと批判した。合法的枠組みを主張するKalshiの防壁に対し、各州のゲーミング当局は包囲網を狭めている。
部族資本提携に生じた亀裂
規制業界が団結して対抗する中、一部の部族は予測市場との提携に動いた。オクラホマ州の部族の広報担当者は、Kalshiとの間で取引ベースの収益分配契約を結び、11月にPokkeTradesを立ち上げる予定だと明かした。
しかし、別の提携先とされる部族では内紛が表面化している。Kalshiとアラバマ・クアサーテ部族の提携を巡り対立が生じた。同部族内には長年にわたる指導権争いがある。
Indian Gaming Associationの会議議長のVictor Rocha氏は「アラバマ・クアサーテ部族、管理委員会、または部族の法的指導者や代表者が、予測市場との提携契約を結んだという主張は否定する」と発言した。
CFTC規則改定と次の節目
市場の枠組みを規定するCFTCは10月9日、カジノスタイルのギャンブル製品をスワップ定義から除外する暫定的な最終規則を発行した。長年の解釈を明文化する措置だ。
CFTCはさらに、スポーツ、政治、文化、天候に関連するイベント契約の定義規則案を提示している。金融デリバティブと賭博の境界線をどこに引くかが、今後の収益基盤を左右する。
オクラホマ州の部族によるPokkeTradesの立ち上げは11月に予定されている。同月、Kalshiの取引所機能が正常な資本移動を証明できるかどうかの節目を迎える。
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出典
- カジノNEWS.win「Underdogがテネシー州の賭博法執行を巡り連邦地裁へ差し止めを請求」(2026年10月18日)
- カジノNEWS.win「Kalshiの98億ドルの取引実態を巡り独自データ検証で説明の矛盾が判明」(2026年10月16日)
- カジノNEWS.win「ネバダ州規制当局、予測市場を巡る最高裁での敗訴を想定せず」(2026年10月16日)
- カジノNEWS.win「Cboeの企業業績連動イベント契約がRobinhoodで取引開始へ」(2026年10月15日)
- カジノNEWS.win「Google広告が予測市場に関する初の専用ガイダンスをポリシーに追加」(2026年10月15日)
- カジノNEWS.win「米国FTCがスポーツブックの広告慣行を調査開始」(2026年10月14日)
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