日本の読者にとって
パラダイスシティのような統合型リゾート(IR)の運営実績は、2030年秋ごろの開業を目指すMGM大阪株式会社にとっても一つの指標となる。特に、日本人がIRのカジノを利用する際は1回6,000円の入場料が課されるため、集客と売上の相関をどう管理するかが課題だ。
概要
パラダイス(Paradise City)は、10月のカジノ売上高が前年同月比12.8%増の821億ウォン(約96億5,500万円)になったと発表した。一方で、投入額は前年同期比2.2%減、前月比1.5%減の5959億ウォン(約700億8,000万円)に下落している。
売上の内訳を見ると、テーブルゲームが前年同月比12.7%減の765億ウォンと落ち込む一方、マシンゲームは14.5%増の55億8,000万ウォンに伸びた。投入額が減ったなかで売上を伸ばした点は、効率的に回収した結果だろう。
2026年1〜10月の累計売上高は、投入額が1.1%増の6兆3,700億ウォンとなるなか、前年同期比10.9%増の8260億ウォン(約971億4,000万円)に拡大した。同社は直近の第3四半期に、ホールド率の向上により過去最高の売上高2682億ウォンを記録している。
パラダイスは、ソウルのパラダイスウォーカーヒル、パラダイスホテル&リゾート済州、パラダイスホテル釜山、および統合型リゾート(IR)のパラダイスシティ(Paradise City)仁川の4拠点を運営している。
記者の視点
投入額が減る中で売上を伸ばす手法。その実態は、顧客の消費行動の変化に合わせた収益構造の組み換えだ。テーブルゲームの落ち込みをマシンゲームの伸びが補い、ホールド率の向上によって、より少ない資本流入から効率的に利益を抽出している。
得る人は、効率的な回収によって過去最高水準の売上を計上したパラダイスの株主。
払うのは、投入額を減らしながらも、高いホールド率によって収益源として吸い上げられるプレイヤー。
物量による成長から、回収効率による成長へのシフト。次に確認すべきは、この高効率なモデルが、マシンゲームの単価向上に依存しているのか、それとも運営の巧緻化によるものか。その持続性を判断するための、セグメント別の利益率推移を突き合わせたい。
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