カリフォルニア州においてスポーツベッティングは依然として違法な状態にあるが、住民はドジャースやフォーティナイナーズの試合に資金を投じる新たな選択肢を手に入れた。

DraftKingsは今週、全米最大の経済規模を誇り、約4000万人の人口を抱えるカリフォルニア州で「DraftKings Predictions」を立ち上げた。2022年、カリフォルニア州の有権者はスポーツベッティングを合法化する住民投票案「プロポジション27」を82%を超える反対多数で否決した。しかし、DraftKingsは今回、トレーダーがスポーツの結果に対して金融取引を行うことを可能にした。

DraftKings Predictionsの参入により、カリフォルニア州で予測市場を展開する事業者はKalshiやPolymarketと並ぶこととなった。

カリフォルニア州はスポーツベッティング業界にとっての「聖杯」とみなされている。4000万人の市場と世界第4位の経済規模へのアクセスは、DraftKingsのようなスポーツブックにとって莫大な利益を生む鉱脈となる公算が大きい。

カリフォルニア州の部族カジノ、商業カードルーム、州外のギャンブル企業の間では、市場の構造や管理方法をめぐり意見が激しく対立しており、緊張状態が続いている。こうした膠着状態や競合する政治キャンペーンが、2022年の住民投票における圧倒的な否決につながった。

予測市場とスポーツベッティングの相違

ベッターが胴元と勝負する従来のスポーツベッティングとは異なり、予測市場はイベントの結果に対して反対の立場をとる参加者同士が売買を行う仕組みである。

理論上、予測市場はピア・ツー・ピアの形態で運営され、株価は群衆の知恵によって決定される確率を反映する。しかし実際には、流動性を提供するグローバルなトレーディング・マーケットメイキング企業であるサスケハナ・インターナショナル・グループのような金融機関を相手に取引が行われるケースも少なくない。

スポーツ取引を提供する予測市場の支持者であり、取引所の連邦規制当局である商品先物取引委員会(CFTC)は、ドジャースのワールドシリーズ優勝に賭けることは金融活動の一環であると主張している。一方、批判的な立場からは、CFTCが「革新的な取引」と呼ぶ手法は違法なスポーツ賭博に他ならないとの声が上がった。

DraftKingsのキャンペーン

カリフォルニア州での予測市場デビューに合わせ、DraftKings Predictionsはスポーツベッティングが未解禁の注目州で広告キャンペーンを開始した。

予測市場調査会社であるアルドリンの報告によると、DraftKings Predictionsはカリフォルニア、テキサス、ジョージアの各州で積極的なマーケティングを展開している。また、セミノール族のハードロック・ベットが合法スポーツ賭博を独占しているフロリダ州でも広告を打ち出している状況だ。

DraftKings Predictionsの広告では、5ドル(約790円)の入金で200ドル(約3万1,800円)分のボーナス取引が付与される特典が提供された。

DraftKingsはDraftKings Predictionsを「金融市場」と位置づけている。スポーツに加え、株式市場、暗号資産価格、天候、政治、文化に関する取引も提供する方針だ。

例えばDraftKings Predictionsでは、TIME誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」の最有力候補としてニューヨーク市長のゾーラン・マムダニ氏を挙げており、オッズは+156(示唆確率39%)となった。次点はレオ14世で+426である。