スポーツエンターテインメントプラットフォームのDAZNは、スポーツ賭博業界のベテランであるアレックス・ゲルシュ氏を新CFOに任命したと発表した。今回の幹部人事の刷新は、グループ全体の経営陣変更の一環で行われている。

経営陣の刷新を進める同社

発表によると、ゲルシュ氏はダレン・ウォーターマン氏の後任としてCFOに就任する。同時に、ウォーターマン氏はCBOに就任する運びとなった。新設されたCBOの役職は、DAZNを黒字化へと導いたウォーターマン氏の手腕を評価したものである。

既報の通り、ゲルシュ氏はSportradarやBetfairといった企業での勤務経験があり、スポーツ業界に非常に精通している人物だ。また、これまでに様々な企業で要職を歴任しており、財務部門のリーダーを務めた経験も豊富だ。同氏の実績には、SportradarのNasdaq上場などが含まれる。

DAZNのCFOとして、ゲルシュ氏はDAZNグループのCEOであるシェイ・セゲフ氏に直接レポートする。

ゲルシュ氏のCFO就任とウォーターマン氏の新役職への移行に加え、DAZNは元Foxtel Group CEOのパトリック・ディラニー氏をCOOとして迎えた。ディラニー氏とウォーターマン氏もセゲフ氏に直接レポートすることになっている。

その他の経営陣の変更として、DACH地域を4年間率いてきたアリス・マシア氏の退任が予定されているほか、フェリックス・クラウス氏がDACHのCEOに復帰する。

今回の経営陣の刷新は、事業成長に向けたDAZNの揺るぎない野心と強い意欲を示すものとなった。

予測市場への参入を模索するDAZN

2026年に入り、DAZNは新たな分野への挑戦を試みている。1月に、DAZNは予測市場の巨人であるPolymarketと提携を結んだ。これにより、DAZNは予測市場へ直接参入し、イベント契約をプラットフォームに組み込むことが可能となっている。

しかし、この新興分野への模索はそれだけにとどまらなかった。その数ヶ月後、同社はFIFA初の公式予測市場パートナーであるADI Predictstreetとの独占的なグローバル戦略提携も発表している。

この提携の目的は、ADI Chainを活用し、世界中のスポーツファンに向けて規制に準拠した予測市場体験を開発・提供することにある。

当時、CEOのセゲフ氏は「予測市場は、デジタルファンエンゲージメントにおいて最もエキサイティングかつ急成長している形態の一つになりつつある」と述べている。同氏はこの契約に満足感を示しており、米国がこの提携における重要な焦点になると指摘していた。