米国コネチカット州は、予測市場に対する規制の動きを一段と強めている。州当局は先頃、9社に対し、州居住者へのスポーツイベント関連契約の提供を停止するよう求めた。
また当局は、こうしたプラットフォームの急速な拡大が特定の層にリスクをもたらしかねないと警告している。対象には若年層や学生アスリート、ギャンブル依存のリスクを抱える個人が含まれる。
停止命令の発出
コネチカット州消費者保護局は、Polymarket、Coinbase、Crypto.com、Robinhood、ProphetX、Novig、Webull、Gemini、Underdog Predictといった著名な予測市場運営会社に対し、業務停止命令を下した。
州当局は、これらの企業がコネチカット州法で義務付けられた適切なライセンスを取得せずにスポーツ賭博を提供しており、違法に運営されていると主張している。
今回の措置は、全米で予測市場が急速に拡大する中で行われた。米国ゲーミング協会のデータによれば、今年、予測市場を通じてNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の試合のみに投じられる賭け金は、総額約400億ドル(約6.2兆円)に達する見通しである。
2026年のカレッジフットボール開幕初日には、ある予測市場において、同競技のみで約2億5000万ドル(約385億2,000万円)の取引高が記録された。
「子供たちを危険にさらしている」
コネチカット州のネッド・ラモント知事は、同州が2021年にスポーツ賭博を合法化した際、若年層の消費者やギャンブル問題を抱える人々を保護するための安全策を慎重に講じてきたと述べた。
「我々は自らを、そして子供たちを危険にさらしている」とラモント氏は指摘する。「予測市場が我々を翻弄するような事態は断じて防がねばならない」
州当局が特に懸念しているのは、学生アスリートが自ら参加する競技に賭ける可能性だ。ラモント氏は、アスリートが予測市場を通じて自身の競技に賭けることを容認すべきか疑問を呈し、コネチカット州ではそのような行為を認めない方針を強調した。
さらに州当局は、一部の予測市場が、コネチカット州の規制下にあるスポーツ賭博システムでは利用を認められない人々からの賭けを受け入れていると指摘している。
消費者保護局によると、これには21歳未満の未成年者や、州の自主的な利用制限リストに登録されている個人が含まれる。また、州法で禁止されているコネチカット州内の大学スポーツに関する契約を、これらのプラットフォームが提供していることも判明した。
9社にとどまらない対象
消費者保護局は、9社のゲーミングサービスライセンス保有企業および15のメディア組織に対し、調査に関連する情報提供を求める召喚状を発付した。
州当局によれば、召喚状を受け取った企業やメディア組織自体は、調査の対象ではない。
ラモント氏はコネチカット州の現行のスポーツ賭博枠組みを擁護し、州の意図は規制外で運営されるプラットフォームに消費者をさらすことではなく、規制された市場を構築することにあると説明した。
現在、同州の合法的なスポーツ賭博市場には、フォックスウッズと提携するDraftKings、モヒガン・サンと提携するFanDuel、コネチカット州宝くじと提携するFanaticsが参入している。
今回の取り締まりは、コネチカット州が以前Kalshiに対して行った法的措置に続くものである。スポーツ予測契約を金融商品として扱うべきか、それともスポーツ賭博とみなすべきかという、全米で広がる議論をさらに過熱させる公算が大きい。
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