国際賭博公正協会(IBIA)のCEOであるカリード・アリ氏が、9月10日にSiGMAのマルタオフィスを訪問し、規制下の賭博、業界基準、および公正性について協議した。

この訪問はSiGMAのB2G部門が企画し、国際関係最高責任者のヒースクリフ・ファルージャ氏が主導した。オフィスツアーに加え、SiGMAチームメンバーとの面談や短い立ち話形式のインタビューが行われている。

今回の交流は、業界、規制、政策、責任ある成長に関与する組織との関係維持を目的とした、SiGMAによるB2G活動の一環である。

2005年に設立されたIBIAは、スポーツ、消費者、および規制下の賭博市場を賭博関連の不正から守ることに注力する非営利団体だ。90社以上のオペレーターが加盟しており、200を超えるブランドを代表した。

IBIAのグローバル監視・警告プラットフォーム(Global MAP)は、年間150万件を超えるスポーツイベントを監視している。オペレーターから得た知見を活用し、不審な賭博行為を特定して警告を共有する仕組みである。

IBIAの「2025年スポーツ賭博公正性レポート」によれば、16のスポーツ競技で300件の不審な賭博警告が記録された。IBIAの報告に関連する調査は54件の不審なイベントに及び、操作に関与したとして24名の選手、関係者、チームが制裁を受けた。

2026年第2四半期を対象とした最新の公正性レポートでは、9つのスポーツで76件の不審な警告が記録された。同レポートは、調査を支援する上で、管轄区域を越えたオペレーターのデータ活用、監視、および情報共有が果たす役割を強調している。

SiGMAとIBIAの協議では、国際的な賭博市場における課題と機会が取り上げられた。新技術、国際協力、規制の変更、データ分析システムなどが議論の対象となっている。

両組織が公正性に重点を置く姿勢は、規制下の賭博市場が拡大する中での透明性、ガバナンス、消費者保護、不正防止策への注目にもつながった。また、業界代表者とその他のステークホルダーとの連携が、社会的な信頼を維持する鍵を握るという認識が示された。

SiGMAは、IBIAのような組織との関わりは単発のイベントにとどまらないとの見解を示す。同社のグローバルサミットプログラムは、業界リーダーや専門組織が既存市場および新興市場で知見を交換する場を提供しており、公正性も議論の重要な構成要素となっている。

この協力関係は、11月2日から5日までローマで開催される「SiGMAワールドサミット」へと引き継がれる。同サミットでは、IBIAが国際的な業界団体と共同で専門ワークショップを実施する運びとなった。

サミット期間中は5つのカンファレンスステージに加え、3日間にわたるワークショップが予定されている。IBIAのセッションでは、世界の賭博業界が直面する公正性の問題に焦点が当てられる見通しだ。不審な賭博行動の検知、スポーツの公正性に対する新たな脅威、ギャンブル運営者・規制当局・スポーツ団体・法執行機関間でのデータ共有や協力体制などがトピックとなる。

ワークショップでは、消費者と規制下の賭博市場を守ることを目的とした、公正性対策を強化するための実践的な知識とスキルが提供される。