4月中旬に開催された同社の年次株主総会での発言で、ゲンティン・シンガポールの執行会長兼CEO代行のリム・コックタイ氏は、次の投資フェーズで重視するのは複合施設のゲーミング施設だと述べている。
リム氏は、ラスベガス・サンズ社傘下企業が運営するシンガポール市場の競合、マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)とのゲーミング分野における競争格差を縮めるべく、経営陣は「デザイン、マーケティング、運営」に注力していると語った。
同氏によると、カジノはRWS 2.0の下で刷新プロセスを経ることになり、ゲーミング環境と顧客体験の改善に重点が置かれる。計画されている変更には、カジノの立地の改善に加え、ゲーミング施設への「自然光の取り込みを増やす」ことを狙った新たな建築上の工夫が含まれる。
リム氏は、改修工事はカジノが24時間365日稼働を続ける中で実施される必要があると指摘した。
「カジノは24時間365日稼働する生きたビジネスであるため、これらの工事はカジノが営業を続けたまま実施されることになる」と会長は、木曜日に公開された4月中旬の総会議事録の中で述べている。「多少の混乱は生じるかもしれないが、チームはゲストへの不便を最小限に抑えるよう努める」
同氏はさらに、再開発による長期的な便益は、工事期間中の短期的な混乱を上回るとの確信を経営陣が持っていると付け加えた。
ゲンティン・シンガポールは2025年通期に3億9,030万シンガポールドル(約483億6,000万円)余りの純利益を計上した。売上高は前年比3.1%減の24億5,000万シンガポールドル(約3,035億9,000万円)だった。
RWSの再開発の一環として、ゲンティン・シンガポールは2025年初めにRWSのユニバーサル・スタジオ・シンガポールで「イルミネーションのミニオンランド」を開業している。昨年7月にはシンガポール・オーシャナリウムが開業し、「WEAVE」と称するリニューアルされた小売エリアもオープンした。
10月には、同グループがThe Luxury Collection Hotels & Resortsポートフォリオの一部となるザ・ローラス・ホテルを開業している。
ゲンティン・シンガポールは現在、RWSにおいて2030年の完成を見込む新たなウォーターフロント地区を開発中である。
総会での発言でリム氏は、RWS 2.0の取り組み全体が、セントーサに位置する同リゾートのアクセス性と全体的なゲスト体験を高めると話した。
シンガポールの2つのカジノリゾートを比較する株主からの声に対し、リム氏はRWSが市街中心部の外に位置することによる「本質的な課題」を抱えていることを認めた。
「RWSの立地は本質的な課題をもたらしており、中心業務地区(CBD)で営業する場合と比べて、会社にはるかに大きな労力と投資を注ぐことを求めている」と同氏は述べ、こうした課題の複数はRWS 2.0の再開発を通じて対処されると付け加えている。
同会長はまた、小売・商業エリアを含め、RWSへの接続性とアクセス性を改善する計画についても触れた。同氏によると、ゲンティン・シンガポールはセントーサ開発公社と密接に連携し、拡張プロジェクトに関連するインフラとアクセス性の改善に取り組んでいるという。
ゲンティン・シンガポールの社長兼COOであるリー・シールー氏は総会で、複合施設の拡張にすでに約20億シンガポールドル(約2,478億3,000万円)が投じられており、投資の大部分は今後数年にわたって展開されると述べた。
同氏によると、ゲンティン・シンガポールは現在約32億シンガポールドル(約3,965億3,000万円)の現金準備を保有している。配当のための資金を確保しつつ、RWS 2.0拡張プロジェクトの資金調達には自己資金を優先的に充てる方針だという。
リー氏は、銀行借入その他の資金調達手段を含む外部資金調達の選択肢についても、より広範な資本管理戦略の一環として検討していくと述べ、RWS 2.0プログラムの残りの支出には、RWS 2.0開発投資に加え、継続的な維持管理向け資本投資も含まれると付け加えた。
この記事にコメントする(1人1件まで)