アンコール・ボストン・ハーバーに勤務する1,000人以上の組合員が、同高級カジノリゾートとの間で新たな労働契約が締結されない限り、9月4日金曜日にストライキへ突入する意向を表明した。

清掃員、調理師、給仕、バーテンダー、スロットアテンダント、予約係、倉庫作業員など、およそ1,350人を対象とした団体交渉契約が8月31日に期限を迎えた。

ユナイト・ヒア・ローカル26およびチームスターズ・ローカル25は、4年間で時給10ドル(約1,600円)の引き上げに加え、現行の医療保険および年金給付の維持を求めた。また、全組合員の最低賃金を時給25ドル(約4,000円)から開始するよう要求している。

清掃員のヤミルカ・カイドール氏は「この仕事は、行われなくなるまで誰にも気づかれない。我々が求めていることは複雑ではない。現在の補償を維持し、過失がない限り数年後もこの職が存続することを保証してほしい」と語った。

従業員への「コミットメント」を強調するウィン・リゾーツ

ウィン・リゾーツは今週、アンコール・ボストン・ハーバーにおける労使紛争についてCasino.orgの取材に応じた。ラスベガスを拠点とする同ゲーミング運営会社は、「公正な合意」に基づき、長期的に安定した雇用を提供し続けることが目標であると説明している。

ウィン・リゾーツは、「公正な合意」とは「財務上の現実に基づいたもの」であるとの見解を示す。

同社は前回の労使交渉以降、近隣州との競争激化やオンラインスポーツベッティングの台頭など、ゲーミング市場が変容していると指摘した。

「我々の焦点は、長期的な雇用保護と経済的安定にある。こうした現実を無視した短期的な提案は雇用を守るどころか、かえって職を危険にさらすことになる」と同社は述べている。

2019年6月に26億ドル(約4,166億7,000万円)を投じてリゾートを開業して以来、ウィン・リゾーツは従業員に対して13億ドル(約2,083億3,000万円)以上の賃金と福利厚生を支払ってきたと公表した。また、3,300人を超える「良質な雇用」を創出したとの主張だ。

アンコール・ボストン・ハーバーの平均報酬

ウィン・リゾーツの開示によれば、現行の組合契約下において、アンコール・ボストン・ハーバーのユナイト・ヒアおよびチームスターズの組合員は、賃金と福利厚生を合わせて平均9万5,718ドル(約1,534万円)を得ている。

ウィン・リゾーツは、同カジノの組合員がグレーター・ボストン地域の同等職種(平均報酬8万639ドル)と比較して、大幅に高い水準の報酬を受けていると強調する

「アンコール・ボストン・ハーバーは初日から、競争力のある賃金、充実した福利厚生、安定したキャリアを通じて労働力に投資してきた。我々は誠意を持って交渉に臨んでおり、開かれた対話を通じて、すべての関係者にとって有益な合意に達することを切望している」と同社は結んだ。