日本の読者にとって

ロシアではオンラインカジノが「違法・禁止」とされており、運営者は刑事罰の対象となる。公的機関のドメインを悪用して違法サイトへ誘導する手法は、日本の改正法が取り締まりを強化しているアフィリエイトや誘導行為と同様の悪質性を持つ。霧島 レイ

概要

オンラインカジノのプロモーターが、ロシアの北ザウラリエ国立農業大学(GAUSZ)の旧ウェブサイトを乗っ取った。同大学は昨年、チュメニ国立大学との統合を完了し、共通のサイトへ移行していた。プロモーターはこの隙を突き、失効した旧ドメインを購入してロシア語のカジノポータルサイトとして再開させた。

このポータルは、ライセンスを持つ正規ブックメーカーのロゴを無断で使用し、違法スロットの勝率に関する虚偽の分析データを掲載していた。運営者は「認定オンラインカジノ」へのリンクがあると主張し、さらに「ハッキングされたソフトウェア」によるミラーサイトへの誘導も行っている。

ロシア法において、オンラインカジノの利用および運営は刑事犯罪である。同国では2026年4月14日に、違法カジノを運営した首謀者6人に執行猶予付き判決が出たばかりだ。法で厳格に禁止されていながら、公的機関のドメインを悪用して誘導を続ける手口は極めて悪質である。

同様の手口はロシア国内で常態化している。2024年にはハンティ・マンシ自治管区政府の旧サイトが、今年初めにはヤクーツク市の旧サイトが同様に奪われた。また、キルギスの国営貿易会社のサイトでも同様の事案が発生している。

背景(当サイトのデータ)