予測市場においてパーレイを指す用語である「コンボ」は、イエス・ノー型取引所の専門用語として存在感を強めている。特にスポーツイベントの契約分野では、NovigやUnderdogといった新興勢力がマルチレッグ(複数選択式)の賭けで躍進を見せた。
米国の規制下にある予測市場において、コンボ取引の大部分は現在、単一の事業者が支配した。しかしNovigやUnderdogといった新規参入組は、この収益性の高いスポーツ特化型ニッチ市場でシェアを拡大する余地があることを証明しつつある。Eilers & Krejcik Gaming(EKG)のアナリストであるブラッド・アレン氏の最新レポートによれば、8月におけるUnderdogのスポーツ契約全体に占めるコンボの割合は48.3%、Novigは35.5%に達した。
予測市場のコンボに対するベッターやトレーダーの意欲は、データにも如実に表れている。アレン氏の分析では、8月にはマルチレッグの予測市場取引(その大半はスポーツデリバティブに集中している)が業界全体の契約ボリュームの半分を占めた。これは2月のわずか14%から大幅な上昇である。
NovigとUnderdogの好調な滑り出し
EKGのアナリストが指摘するように、先月、契約ボリュームに占めるコンボの割合でUnderdogを上回った取引所はわずか1社のみであった。Novigはこの指標で4位につけており、複数の企業の取引を清算するCrypto.comのNadexが3位にランクインしている。
NovigとUnderdogの両社がコンボ契約ボリュームのリーダーボードで急速に順位を上げた事実は注目に値する。両社とも予測市場の運営歴が長いわけではなく、業界に参入したばかりの新規プレーヤーであるためだ。
Underdogは7月に自社所有の予測市場取引所を立ち上げ、Novigは8月4日にスポーツ特化型のイエス・ノー型ベッティング取引所を全米で開始した。
契約ボリュームに占めるコンボの割合以外にも、NovigとUnderdogが業界で最も急成長している企業であることを示す指標は少なくない。フットボールシーズンが到来し、両社が顧客獲得の取り組みを加速させていることから、この傾向は今後も続く公算が大きい。
DraftKingsの動向にも注視が必要
コンボを巡る議論において、DraftKingsの存在を軽視することはできない。8月における同社のマルチレッグ賭けの割合は契約全体の1.5%にとどまるが、これは見かけ上の数字に過ぎない。同社がDKeX取引所でコンボの提供を開始したのは、8月下旬のことであるためだ。
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