この記事の要点
- 仮想通貨カジノの2024年GGR推計値に814億ドルと100億ドルの乖離がある。
- 推計を行う2社は、違法業者への対抗支援と業界向けコンサルという対立する立場にある。
- ブロックチェーン上の公開データを用いても、正確な市場規模の把握は困難である。
概要
仮想通貨カジノ業界の市場規模を巡り、推計値に大きな乖離があることが判明した。イールド・セック(Yield Sec)は2024年の総ゲーミング収益(GGR)を814億ドルと推計しているが、分析サイトのタンザナイト(Tanzanite)は約100億ドルと算出しており、約8倍の差が生じている。
この乖離の背景には、両社の立場の違いがある。イールド・セックは政府や企業を支援し違法ギャンブルへの対抗を掲げる一方、タンザナイトはオフショア管轄区域に拠点を置くカジノ企業にデータ提供やコンサルティングを行っている。タンザナイトは、イールド・セックの数値は業界データやブロックチェーン分析と整合せず、誇張されたものであると主張している。
Gambling Insiderがブロックチェーン上の公開データを基に12のカジノを調査したところ、2025年のGGRは57億ドルから114億ドルの範囲に収まった。仮想通貨の取引は公開されているが、口座所有者が匿名であるため、カジノが管理する「ホットウォレット」を特定し、資金の流れを追跡するなどの複雑な検証作業が必要となる。
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