元メジャーリーグベースボール(MLB)のスター選手であるヤシエル・プイグ氏が、違法スポーツ賭博組織を巡る捜査で司法妨害および連邦当局への虚偽供述の罪で有罪判決を受け、最大15年の禁錮刑に直面する中、連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。
プイグ氏の申請は、7月2日付でフロリダ州南部地区の連邦破産裁判所に提出された。
裁判資料および報道によれば、同氏の負債額は少なくとも100万ドル(約1億6,260万円)に上る見通しだ。
連邦破産法第11条の適用申請
スポトラックのデータによると、プイグ氏がプロ野球選手として稼いだ年俸総額はおよそ5200万ドル(約84億5,500万円)である。
2013年にキャリアを開始した同氏は、MLBでの7年間のうち6年間をロサンゼルス・ドジャースで過ごした。2019年にはシンシナティ・レッズおよびクリーブランド・インディアンスにも所属している。
連邦検察当局は、2019年に摘発された違法スポーツ賭博組織と繋がりのあるブックメーカーとの関係について、2022年に取り調べを受けた際、プイグ氏が繰り返し虚偽の供述を行ったと指摘した。
違法賭博の容疑
政府はさらに、米国への帰化手続きにおいて虚偽の申告を行ったとして同氏を起訴している。キューバ出身の外野手であるプイグ氏が、2019年の移民関連書類の中で、違法賭博への関与やそこから得た収入は一切ないと偽って記載したことが検察側の主張だ。
当初、プイグ氏は2022年8月に連邦捜査官への虚偽供述という1つの罪状を認め、司法取引に応じることで事件を解決する合意に至った。しかしその後、自身の潔白を証明したいとしてこの合意を撤回している。これを受け、連邦検察は2023年1月に同氏を起訴した。
公判で示された証拠の詳細
カリフォルニア州中部地区連邦検事局によると、2月に13日間行われたプイグ氏の公判で、同氏が2019年5月からウェイン・ニックス氏が運営する違法賭博サイトで賭けを開始していた証拠が提示された。検察側は、プイグ氏が第三者を介して賭けを行い、翌月までに28万2900ドル(約4,600万円)の損失を抱えていたと説明している。
検察側の主張では、プイグ氏はその後、ニックス氏の賭博サイトへのアクセス権を回復させるために負債の一部として20万ドル(約3,252万円)を支払ったとされる。さらに2019年7月4日から9月29日までの間に、同氏はテニス、フットボール、バスケットボールの試合(野球を除く)に対して899件の追加賭けを行っており、その中には球場でのMLBの試合前後に行われたものも含まれていた。この期間中、同氏の未払い賭博債務は100万ドル(約1億6,260万円)近くまで膨れ上がったとみられる。
MLBからカナダへ
プイグ氏はキャリア通算で861試合に出場し、打率.277、132本塁打、415打点、OPS.823という成績を残した。その後、メキシコ、韓国、ベネズエラ、ドミニカ共和国のプロチームと契約を交わしている。
35歳となったプイグ氏は現在、カナダの野球リーグに所属するトロント・メープルリーフスでプレーしており、20試合で打率.391、8本塁打、20打点を記録中である。
2月に有罪判決が下された同氏の量刑言い渡しは、当初5月26日に予定されていた。しかし、プイグ氏の弁護団が無罪を主張する申し立てを行ったことで延期された。
ニューヨーク・ポスト紙によれば、5月にカリフォルニア州の裁判所に提出された量刑意見書において、連邦当局はプイグ氏に対し、禁錮18ヶ月に加え、3年間の保護観察および5万5000ドル(約894万円)の罰金を求刑している。
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