顧客の葬儀費用を横領し、自身の過度なギャンブルに充てていたコネチカット州の元葬儀業者が、今後7年半を州の刑務所で過ごすこととなった。
フィリップ・ピエトラス氏(52)は、170人以上の顧客から金を盗んだ事実を認めた。被害者の多くは高齢者であり、遺族の精神的・経済的負担を軽減しようと葬儀費用を前払いしていた。しかし、棺や埋葬サービスのために支払われた資金はエスクロー口座へ預け入れられることなく、ピエトラス氏の懐に入りギャンブルへ消えていたのだ。
ピエトラス氏は州側からの司法取引を受け入れた。検察当局は、同氏が10月23日に有罪を認め、2027年1月22日に正式な判決が言い渡される見通しを示している。
州側の提示条件に基づき、ピエトラス氏は顧客の金を私的に流用した事実を認める方針だ。この自白と引き換えに、州は当初の15年から半減させた7.5年の実刑判決と、その後の5年間の保護観察を求刑する構えである。
逮捕状の宣誓供述書によれば、捜査当局がピエトラス氏の調査に乗り出したきっかけは、葬儀社の契約管理を支援する第三者企業の従業員からの通報であった。コベントリーにあるピエトラス・ファミリー・フューネラル・ホームズで不審な点が見つかったためだ。こうした葬儀信託管理業者は葬儀社と提携し、信託基金や保険契約、エスクロー口座の管理など多岐にわたるプログラムを提供している。
捜査当局は、膨大な数の窃盗容疑を突き止めた。ニュースが広まるにつれ、顧客がエスクロー口座の明細を求めたものの、資金が一度も預け入れられていなかった事実が判明した。
カジノ依存症
検察側は、ピエトラス氏がギャンブル依存症の資金源として葬儀費用を盗んでいたと主張している。捜査の結果、同氏は14年間で800回以上もカジノへ通っていたことが明らかになった。
プレーヤーカードの記録からは、モヒガン・サンで120万ドル(約1億8,868万円)以上の損失を出していた可能性が浮上している。また、フォックスウッズ・リゾート・カジノやマサチューセッツ州のMGMスプリングフィールドでも大規模なギャンブルを行っていたとみられる。
ピエトラス氏は、数十件に及ぶ不公正な取引慣行、窃盗、横領の罪で起訴された。さらに検察当局は、コベントリーの葬儀社内に居住することで保健法やゾーニング法に違反した疑いも指摘した。
検察によれば、被害者はピエトラス氏が経営する各葬儀社で確認された。これにはコベントリー・ピエトラスおよびエンジェルズ・メモリアル(コベントリー)、トーランド・メモリアル・フューネラル・ホーム、バーク・フォーティンおよびスモール&ピエトラス(バーノン)が含まれる。
被害者の多くは、ピエトラス氏に司法取引が提示されたことに不満を抱いている。
現在、ピエトラス氏は返金を求める顧客から40件以上の訴訟を提起されている状況だ。
葬儀費用
葬儀サービスに関する消費者擁護サイト「フューネラロシティ」によると、コネチカット州における伝統的なフルサービス埋葬の平均費用は9,609ドル(約151万円)である。これは全米平均の8,595ドル(約135万円)を1,000ドル(約16万円)以上上回る金額となっている。
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