ネバダ州ゲーミング管理委員会(NGCB)およびラスベガス観光局(LVCVA)のデータにより、ラスベガスのカジノにとって7月は好調な月となったことが明らかになった。ゲーミング収益の継続的な成長と、レジャー旅行の回復を示す兆候が浮き彫りとなっている。
NGCBの7月収益レポートによると、ラスベガス・ストリップのカジノによるプレーヤーからの収益は7億7630万ドル(約1,240億1,000万円)を超え、前年比で3.6%の増加となった。同月はブラックジャックが前年同月比39%増の8760万ドル(約139億9,000万円)と好調に推移したほか、クラップスが11%増の3170万ドル(約50億6,400万円)、バカラの取扱高も2.2%増の1億1660万ドル(約186億3,000万円)と底堅さを見せている。
ストリップ地区で過去6カ月中5度目のゲーミング収益増
CBREグローバル・ゲーミングで株式調査ディレクターを務めるジョン・デクリー氏は、バカラプレーヤーの運が味方しなければ、7月の業績はさらに上向いていたとの見方を示す。バカラの投入額(ドロップ)は前年比43%増となったものの、ホールド率の低さがカジノ側の収益を抑制する結果となった。
トゥルーイスト・セキュリティーズのゲーミングアナリストであるバリー・ジョナス氏は、バカラを除いたストリップ地区の総カジノ収益は前年比4%増であったと指摘する。ジョナス氏によれば、この指標はマスマーケットの健全性を測るものであり、バカラのプレイの大半はハイローラーが占めているという。
クラーク郡全体の総ゲーミング収益(GGR)は1.5%増の11億7000万ドル(約1,869億円)となった。一方でダウンタウン・ラスベガスのカジノ収益は9%近く減少して6850万ドル(約109億4,000万円)にとどまり、郡全体の業績を押し下げる要因となっている。
レジャー客の回帰
LVCVAによると、先月のラスベガス・ストリップのカジノリゾートでは人流が増加し、来訪者数は2.7%増の約317万人に達した。夏場は例年コンベンションの閑散期であるが、7月は特に低調で、参加者数は5.6%の減少を見せている。
デクリー氏は、ラスベガスへの来訪者数について「回復の兆しを見せている」と述べ、「レジャー需要の改善が、季節的なコンベンションの閑散期を補っている」との見解を示した。
7月の好調により、年初来(YTD)の来訪者数は前年比0.5%増とプラスに転じた。LVCVAによると、今年に入ってからのラスベガス来訪者は2275万人を超えている。年初来の数字は堅調なコンベンション・カレンダーに支えられており、7月の苦戦にもかかわらず、コンベンション参加者数は11%増の390万人となった。
カジノホテルの業績は昨年の7月と比較して緩やかに改善しており、客室稼働率は1.1%上昇の77.2%に達した。週末の稼働率は89.1%とさらに高い水準である。ストリップ地区の平均客室単価は1.7%上昇し、167.40ドル(約2万6,700円)となった。
スピリット航空の運航停止が空港事業に影を落とす
スピリット航空の運航停止は、ハリー・リード国際空港に悪影響を及ぼし続けている。ラスベガスの主要空港における発着旅客数は440万人となり、前年比で7.6%減少した。
昨年の7月、スピリット航空は同空港で44万6000人以上の旅客を扱っていた。5月初旬に事業を停止したこの格安航空会社にとって、ラスベガスは重要な拠点であった。
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