オーシャン・カジノ・リゾートでは、火災により消火システムが作動したことを受け、数時間にわたりゲーミングが停止している。

アトランティックシティのボードウォークに位置する同カジノは、27日(月)早朝、リネン室で発生した小規模な火災によりスプリンクラーが作動し、鎮火に至った。目撃者の報告によれば、消火活動の過程で激しい煙が上がったという。

消火活動の影響で配管が破裂し、カジノのメインロビーで天井の一部が崩落した。これを受け、オーシャン・カジノ・リゾートは被害状況の確認を行うため、ゲーミングフロアを一時的に閉鎖している。

「水道管の破裂に伴う被害という予期せぬ事態により、現在オーシャン・カジノ・リゾートでのゲーミングは利用できない」と、同カジノはウェブサイトおよびソーシャルメディアで告知した。

ゲーミングの停止はスロット、テーブルゲーム、スポーツベッティングが対象となっている。この影響で、本日13時から20時まで開催予定だった賞金3万ドル(約491万円)のスロットトーナメントは中止された。

同リゾートは限定的な営業を続けており、客室、大半のレストラン、プールは引き続き利用可能である。

Ocean Casino Resort

閉鎖による多大な損失

オーシャンは、アトランティックシティに9つあるカジノの中でも高い収益性を誇る。第1四半期の営業総利益は1880万ドル(約30億7,700万円)に達し、ボルガタ(3980万ドル)、ハードロック(1980万ドル)に次ぐ3位の成績を残した。

オーシャンはアトランティックシティ市場において高級リゾートと位置付けられており、それに伴い最も高い客室料金を設定している。

アトランティックシティの閑散期にあたる第1四半期において、オーシャンは1860室の客室で平均宿泊料金234ドル(約3万8,300円)を維持した。同期間の客室稼働率は74.6%を記録している。ハードロックは78.2%と稼働率で上回ったものの、1973室の平均宿泊料金は143ドル(約2万3,400円)にとどまった。

オーシャンはゲーミング分野でも主導的な立場にあり、富裕層の顧客が潤沢な予算を投じている。1月から6月までのスロット収益は1億6410万ドル(約268億6,000万円)、テーブルゲーム収益は6910万ドル(約113億1,000万円)であった。Fanaticsが運営する同カジノの店舗型スポーツブックは、50万4000ドル(約8,249万円)の総スポーツベッティング収益を上げた。

昨年7月、オーシャンは4310万ドル(約70億5,400万円)の総カジノ収益を報告した。これは1日あたり約139万ドル(約2億2,750万円)に相当し、今回の配管破裂による損失の大きさが浮き彫りとなっている。

新体制への移行

アイリッチ・ホールディングスの新設ゲーミング部門であるアイリッチ・ゲーミングは、6月にオーシャン・カジノ・リゾートを完全買収している。

リトル・シーザーズの創業で財を成した億万長者アイリッチ家は、2021年に1億7500万ドル(約286億4,000万円)を投じて同カジノの株式50%を取得していた。今回、アイリッチ・ゲーミングは非公開の金額でプライベート・エクイティ・ファームのルクソール・キャピタルから残りの持分を買収した。