日本の読者にとって

日本国内では、カジノ管理委員会の監督下で大阪IRの開業に向けた準備が進められており、依存症対策として事業者に利用者や家族の申し出に基づく利用制限措置をとる義務が課されている。本件で示されたように、支援を必要とする人々が必要な助けにたどり着けない実態があるなか、日本においてもIRにおける入場制限や依存症対策の実効性をどのように確保していくのかが問われている。

概要

ギャンブルが生活に重い影を落としてしまうとき、その渦中にある人に十分な支えの手が届いているかを私はいつも案じます。英国賭博委員会は2026年10月29日、英国における少数民族の背景を持つ人々が、白人の参加者と比較してギャンブル関連の弊害を受けるリスクが高いという調査結果を公表しました。

この調査は、ナットセン(NatCen)とグラスゴー大学の研究チームが英国ギャンブル実態調査(GSGB)の2023年、2024年、2025年のデータを分析したものです。調査前の4週間以内にギャンブルを行った割合自体は白人の参加者の方が高かったものの、その大部分は宝くじへの参加に起因していました。宝くじを除外して分析すると全体的な参加率の差は縮まり、混合または複数の民族的背景を持つ層では、対面での賭けを行う確率が白人の参加者の約5倍に達するなど、宝くじ以外の活動への積極的な関与が明らかになっています。

問題ギャンブル重症度指数(PGSI)でスコアが8以上とされた深刻な問題のある人の割合は、白人参加者の1.9%に対し、混合または複数の民族的背景を持つ層では7.7%に及んでいました。さらに、直近でギャンブルを行った少数民族の参加者は、人間関係の破綻や重大な経済的損失などの深刻な悪影響をより多く報告しています。これほどのリスクが示されているにもかかわらず、PGSIのスコアが3以上であった参加者の約4分の3は、民族に関わらずいかなる形態の支援も受けていなかったことが分かっています。

UKGCは、当事者の直接的な経験に基づくさらなる調査を通じて、こうした格差の背景を解明し、より効果的な予防と支援の戦略につなげたいとしています。

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