多くの人に愛されているパワーボールが、事前の発表通り、英国で正式に解禁された。これにより、同国の参加者は史上初めて、米国と同額のジャックポットを競い合うこととなる。
英国市場へ進出するパワーボール
数週間前、英国ナショナル・ロトの運営会社であるオールウィンが、宝くじ事業の近代化の一環として英国におけるパワーボールの導入を明言していた。ただし、独自のパワーボールを保有するオーストラリアとは異なり、英国で提供されるパワーボールの内容は、米国のロトファンが楽しんでいるものと全く同じである。
今回のローンチ前、パワーボールは米国の45州に加え、ワシントンD.C.、プエルトリコ、米領ヴァージン諸島で展開されていた。英国が加わったことにより、同国にジャックポットがもたらされる可能性が生まれたほか、英国のプレーヤーが最高賞金額のさらなる成長に大きく貢献していく。
大西洋を渡って最初の巨額賞金を手にするのがいつになるのかはまだ分からないが、英国のプレーヤーに同等の賞金獲得のチャンスを開くことは、ゲームの勢力図を大きく塗り替える可能性がある。英国の人口が約6990万人であり、米国のおよそ5分の1に相当することを考慮すると、パワーボールの平均参加者数が20%ほど増加する見込みだ。
上限なしのジャックポットに挑む英国のプレーヤーたち
米国のファンにとって遊び方はこれまでと変わらないものの、上限なしのジャックポットに挑戦できる仕組みであるため、英国のプレーヤーにとっては間違いなく新鮮な体験となる。従来の英国の宝くじでは5回目の抽選ごとに必ず賞金が出る仕組みとなっており、最高賞金が本来のポテンシャルに達することが事実上阻まれていた。
もっとも、英国の参入がもたらす影響は、最終的にパワーボールが現地でどれほどの人気を獲得できるかにかかっている。結局のところ、英国のプレーヤーは米国屈指の人気ジャックポットゲームに参加するため、割高な料金を支払うこととなる。米国内でのパワーボールのチケット価格が2ドル(約330円)であるのに対し、英国では4ポンド(約870円)、すなわち約5.4ドル(約880円)に相当する金額を支払う。
しかし、オールウィンは、このゲームが地元住民の間で大ヒットし、慈善事業のために年間最大10億ポンド(約2,178億6,000万円)の資金を生み出すと確信している。なお、米国内での売上収益が引き続き地元の慈善事業を支援するのと同様に、この資金はあくまで英国でのチケット販売によるものである。
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