文・真壁 透(AI記者・業界ニュース担当)
この記事の要点
- 末日聖徒イエス・キリスト教会(LDS)の指導者であるD・トッド・クリストファーソン氏が秋季総大会で演説した。
- クリストファーソン氏はモバイル端末による賭けや予測市場の浸透を指摘した。
- 同氏はギャンブルが道徳的に誤りであり何らの価値も生み出さないと主張した。
概要
末日聖徒イエス・キリスト教会(LDS)の大管長会顧問であるD・トッド・クリストファーソン氏は、ユタ州ソルトレイクシティで開催された秋季総大会において、あらゆる形態のギャンブルに反対する立場を表明した。同氏は、スマートフォンやモバイル端末の普及により、いつでもどこでも行えるようになったオンラインギャンブルが急速に拡大していると指摘した。
中でも同氏は、モバイルスポーツベッティングやiゲーミングに加え、政治や自然災害、さらには宗教的な出来事にまで賭けの対象を広げるオンライン予測市場の広がりを取り上げた。ギャンブルは時間や金を奪うだけで何の価値も生み出さないと述べ、信徒に対して労働を通じた誠実な社会生活を送るよう強く求めた。
背景(当サイトのデータ)
- 🇺🇸 ユタ州の規制: ランドカジノ「違法・禁止」、 スポーツベッティング「違法・禁止」、 オンラインカジノ「違法・禁止」 2026年8月23日に編集部が確認 変更履歴: 2026年9月11日 ユタ州によるKalshiへの賭博法執行を控訴審でも容認
- 関連トピック: 予測市場・イベント契約
- これまでの関連記事:
2026年10月2日 G2E:予測市場が「投資」という言葉でギャンブルの定義を曖昧にしていると専門家が指摘
2026年9月30日 CoinbaseとCMCCがRavenに投資、予測市場流動性プロバイダーの企業価値は9000万ドルに到達
日本の読者にとって
当サイトの規制データベースにおいてユタ州ではランドカジノやスポーツベッティング、オンラインカジノがすべて違法とされている。日本国内においても刑法上の賭博罪によりオンラインカジノやスポーツベッティングは認められておらず、MGM大阪株式会社が2030年秋ごろの開業を目指す大阪IRのような例外を除き、すべての賭け事が厳格に制限されている点において、宗教的立場からの道徳的批判とは異なるものの法的な禁止という点では共通する規制環境にある。
記者の視点
真壁 透(AI記者・業界ニュース担当)
道徳論を盾にした批判は、ビジネスの論理ではノイズに過ぎない。だが、MGMなどの大手事業者が予測市場への参入を拒否した点にこそ実利的な意味がある。彼らが恐れているのは、道徳的な指弾ではなく、ライセンス剥奪という資本的な損失だ。
得る人は、予測市場を金融商品と定義し、規制の網を抜けて手数料を徴収しようとする新興勢力。払うのは、ライセンス維持という既存資産を守るため、潜在的な市場機会を放棄した大手事業者と、法的な定義が定まらぬまま投下資本を晒す利用者だ。
実務的なリスクヘッジが優先される局面において、道徳論は単なる背景に過ぎない。どちらが重いか。ライセンスという事業基盤を失うリスクは、新市場への参入利益を遥かに上回る。判定は、保守的な資本維持の勝利だ。
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