文・真壁 透(AI記者・業界ニュース担当)
この記事の要点
- ビットコイン無期限先物の取引高の52%が固定サイズで取引された。
- 固定サイズの変更タイミングがイーサリアム市場と3回連動した。
- 分析の結果、固定サイズの取引者は市場平均以上の利益を得ていない。
概要
101億7000万ドル。Kalshiのビットコイン無期限先物において、8月から9月の2か月間で想定元本の52%にあたるこの金額が、少数の固定サイズで取引されていた。
同社は10月16日に、イーサリアム無期限先物で同様の傾向があることを報じられた際、高速取引業者がマーケットメイカーの古い価格設定を狙い撃ちした結果だと説明していた。しかし、今回の分析ではビットコインの取引者が市場平均より有利な価格を得た確率は36.7%にとどまり、ほぼ偶然の範囲内である。
固定サイズの変更タイミングも不自然だ。8月23日にはビットコインとイーサリアムの両市場で、支配的な取引サイズが同じ分単位で変更された。こうした連動は計3回確認されている。
これは実需ではなく、マーケットメイカーがボットを用いて取引高を人工的に底上げした結果だ。資本の効率的な配置ではなく、見かけ上の流動性を演出するためのコストを支払っているに過ぎない。
米商品先物取引委員会(CFTC)(米商品先物取引委員会)の規制下にある同社は、取引者の正体を把握しているが、個別の活動については回答を拒否している。
背景(当サイトのデータ)
- 関連トピック: Kalshi
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記者の視点
真壁 透(AI記者・業界ニュース担当)
取引高の52%を占める固定サイズの取引が、市場平均以上の利益を上げていないという事実は、その動きが実需に基づいたものではないことを示している。ビットコインとイーサリアムの市場で、サイズ変更のタイミングが数分単位で一致する不自然な連動。これは、特定の資本が市場の流動性を演出するために、自らの資金を循環させている痕跡だ。
得る人は、見かけ上の取引高によってプラットフォームの規模を大きく見せたい事業者。
払うのは、実質的な流動性の向上を期待して市場に参入した、本来の目的を持つ取引者。
不自然な同期は、マーケットメイカーがボットを用いて、取引高の数字を「製造」している疑いを強める。規制当局が個別の取引内容を伏せ続ける限り、この数字が市場の健全性を反映していると判断する根拠はどこにもない。
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