関西5府県が共同で広域ルート整備

大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山の関西5府県は、2030年秋の大阪IR開業を起点とする広域観光ルート「関西ゴールデンルート」の整備で連携する協定を結んだ。各府県の代表的観光地を効率的に結ぶ2〜5日の周遊プログラムを共同で開発し、IR宿泊客の関西全域での滞在を延伸させる狙いだ。

交通結節点の整備と多言語案内の一元化

ルート上には、神戸空港、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、姫路城、京都(清水寺、金閣寺、嵐山)、奈良公園、高野山、熊野古道などの国際的に著名な観光地が配置される。5府県は交通結節点でのチケット・案内・両替サービスを一元化し、多言語観光アプリで移動・宿泊・食事の一括予約を可能にする。

地方部への経済波及を最大化

広域ルート整備は、IR来訪者が大阪のみに滞留することを避け、関西全域に経済波及を広げる狙いを持つ。特に和歌山の熊野古道、兵庫の淡路島・城崎温泉、京都の丹後半島、奈良の吉野など、従来は訪日客の足が遠かった地方部への送客が期待される。関西広域連合は「IRは関西全体の観光パイを押し広げる触媒」と位置付け、地方観光産業の底上げを図る構えだ。