アイルランドのサッカー選手向けとして初の、仲間主導型ギャンブル啓発プログラムがシニアチームへの展開を完了し、選手の94%が現在、FAI(アイルランドサッカー協会)とUEFA(欧州サッカー連盟)のインテグリティ規則を認識している。

主催者によると、サッカー選手向けの新たなギャンブル啓発プログラムが、アイルランド・リーグ(League of Ireland)の全シニアサッカーチームに提供された。

発足から3カ月で、1,250人超の選手に加え、アイルランドサッカー協会(FAI)の職員、各クラブの関係者、試合審判も対象となった。これにより、本取り組みの第1段階が完了した。

Flutterの資金提供により、リーグ・オブ・アイルランド(League of Ireland、LOI)と教育提供事業者EPICグローバル・ソリューションズ(EPIC Global Solutions、EPIC)との3年間の提携は1月に始まった。同イニシアチブは、同リーグに所属する32の男子・女子シニア全チームを対象に、ワークショップを順調に実施している。

年間70セッションの実施を想定したこのギャンブル啓発プログラムは、毎年2,000人超の参加者を見込んでいる。サッカー界における理解の向上と、ギャンブル関連被害の防止を目的としている。

「このプログラムが選手を支え、導く上で大きな効果を上げていることが分かり、うれしく思う」と、アイルランドプロサッカー選手協会(Professional Footballers Association of Ireland)の事務局長スティーブン・マクギネス(Stephen McGuiness)氏は述べた。

主催者によれば、プログラム開始以来1,000人を超える選手がワークショップに参加したという。さらに、今週はアイルランドサッカー協会(Football Association of Ireland、FAI)の職員約100人が、ダブリンの同連盟本部でのセッションに出席した。

2023年にEPICリスク・マネジメント(EPIC Risk Management)から改称されたEPICは、著名人の実体験を取り入れる形でセッションを調整している。たとえば、元リヴァプール(Liverpool)のディフェンダー、ドミニク・マテオ(Dominic Matteo)氏は、アイルランドでのプログラムにおいて、ギャンブル債務に関する自身の苦闘を率直に語った。

Sky Betと提携し、同社は過去8年間、イングランド・フットボールリーグ(English Football League)全体で同様の研修を提供してきた。

プレーヤーへの測定可能な影響をもたらすギャンブル啓発プログラム

EPICが公表した初期データは、セッションの有効性を裏付けている。ワークショップ後の調査では、参加者の認識と自信に変化が見られた。

  • 男女の参加者の89%が、有害なギャンブル行動の兆候を認識できる自信があり、懸念を提起する方法も知っていると回答した
  • FAI(アイルランドサッカー協会)とUEFA(欧州サッカー連盟)のインテグリティ規則(integrity regulations)に対する認知度は、研修後に94%に達した
  • 女性参加者は特に高い品質評価を示し、98%がセッションを10点満点中8点から10点の間で採点した

LOI当局者は、このデータが今後のメッセージや介入の方針を形作るための「性別特有の示唆」を提供するものだと説明した。

EPICのCEO、ポール・バック氏は結果について次のように述べた。「選手の89%が有害なギャンブル行動を認識し、対応方法も理解していると自信を持っていることは、本プログラムの基盤としてきたすべてを裏付けるものだ。教育が、こうした経験を実際に体験した元選手から発信されると、響くものがある」

「今後数カ月のうちに、当リーグのクラブ・アカデミー・チーム全体に教育プログラムを展開していく予定だ。この予防重視のアプローチが、本提携の3年間で大きな効果をもたらすと確信している」と、アイルランド・リーグ・オブ・アイルランド(League of Ireland)のマーク・スキャンロン(Mark Scanlon)理事は付け加えた。

同プログラムは、アイルランドのギャンブル規制環境が変化する中で始動した。アイルランド・ギャンブル規制当局(Gambling Regulatory Authority of Ireland、GRAI)は2025年3月に正式に発足し、段階的導入の一環として2026年2月に賭博免許の申請受付が開始される。