スポーツメディアの著名人であるビル・シモンズ氏が代理賭博を行った疑いで告発され、マサチューセッツ州の賭博規制当局による調査に発展した。この騒動にはFanDuelも巻き込まれている。
代理賭博により調査対象となったFanDuel
カリフォルニア州在住のシモンズ氏は、同州滞在中に娘の交際相手であるハンク氏を通じて賭けを行ったと語った。この件は、同じくザ・リンガーに所属するジョー・ハウス氏、カズン・サル氏と共に出演した「ザ・ビル・シモンズ・ポッドキャスト」の中で明かされた。
カリフォルニア州ではスポーツ賭博が合法化されていないため、同氏の行為は賭けを行った事実と、第三者を介したという二重の意味で違法性を帯びる。
「娘に頼むわけにはいかないし、父はやり方を知らない。だがハンクなら信頼できる。私のFanDuelアカウントにハンクをログインさせ、私のスマホに届く認証コードを彼に教える。彼がログインして代わりに賭けを行うのだが、正直なところ、ハンクとこれほど親密になれたことはなかった。我々にとって真の絆を深める瞬間だった」と、シモンズ氏はポッドキャストで語った。自身やFanDuelにとって深刻な問題に発展する可能性については、全く意に介していなかった様子である。
マサチューセッツ州ゲーミング委員会(MGC)は、FanDuelが当該の代理賭博を意図的に受け入れたと指摘しており、これが同社に対する調査開始の理由となっている。なお、FanDuel側は当該の賭けを無効化する措置を講じている。
MGCがFanDuelに対して執行措置を講じることになれば、代理賭博に関連した事例としては初となる。これまでのMGCによるスポーツブックへの処分は、禁止されている賭けの対象に関するものが大半を占めていた。
シモンズ氏はその後、一連の事態を受けて9月1日に次のようなコメントを出した。「この件には厳格なルールが存在する。今や娘は交際相手と別れなければならない状況だ。……というのは冗談だが。二人は交際を続けるだろう。だが、私は教訓を得た」
シモンズ氏が過ちを認め、冗談を交えつつ教訓を得たと明言
しかし、シモンズ氏が代理賭博について公言することに何の躊躇もなかったという事実は、別の側面を示唆している。それは、こうした行為が常態化しているという点であり、利用者が必ずしも悪意を持って「不正」や詐欺を働こうとしているわけではないということだ。
むしろ、これは認識の欠如に起因しており、規制されたスポーツブックが存在しないカリフォルニア州において、代理賭博が蔓延している実態を浮き彫りにしている。同州が主流スポーツにおけるモバイルおよび対面での賭博ルール策定を検討すべき、新たな理由と言える。
代理賭博は非難されるべき行為ではあるものの、シモンズ氏のケースでは規制下にあるスポーツブックで行われたとされる。一方で、多くのカリフォルニア州民は、消費者保護が欠如した海外の違法サイトにアクセスして賭けを行うことに対し、何ら疑問を抱いていないのが現状である。
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