スティーブ・ウィン氏が、今週80歳でこの世を去ったアメリカのアイコン、ドリー・パートン氏との長年にわたる友情を回顧している。パートン氏は短い闘病生活の末、息を引き取った。
カントリー界の女王との関係は、1980年代後半に始まった。カジノ界の重鎮であるウィン氏が、ダウンタウン・ラスベガスのゴールデン・ナゲットでの公演にパートン氏を起用したことがきっかけである。
二人の友情は、パートン氏がウィン氏の出演したフランク・シナトラ氏とのCMを見た後、冗談めかして「私も一緒に出演したい」と持ちかけたことから芽生えたとウィン氏は語る。そのCMでは、シナトラ氏がウィン氏をからかう様子が描かれていた。
「『何か面白いことを考えよう。明日にも撮影できる』と答えた。彼女と腰を据えて話し合い、彼女がハウスキーパー、私がルームサービスのウェイターとして片付けをするという、とっぴなアイデアが生まれた」とウィン氏は振り返る。「CMは即興で、ワンテイクで撮影した。彼女がいかに並外れた才能の持ち主であったか、映像を見れば分かるはずだ」
「ドリー・パートン、私たちは皆、彼女を恋しく思うだろう。本当に」とウィン氏は締めくくった。
ドリー・パートン氏とのCM
ウィン氏はマーケティングの達人であり、彼が手がけたカジノのCMのいくつかは、ラスベガスの歴史において最も記憶に残るものとなっている。
ラスベガス・ストリップに巨大リゾートを建設する以前、シナトラ氏を起用したゴールデン・ナゲットのCMは、即座に名作と評された。映像の中でウィン氏が新しい豪華スイートを自慢すると、シナトラ氏が現れて札束を渡し、「タオルを十分に用意しろ」と要求する。呆然としたウィン氏がカメラを見つめるという内容であった。
パートン氏とのCMはそこまで有名ではないものの、同様に高く評価されている。30秒のCMの中で、ルームサービスのウェイターに扮したウィン氏が、ゴールデン・ナゲットに宿泊した著名人についてパートン氏に自慢する。最後には、ウィン氏が「ドリー・パートンがこのトーストをかじったんだ」と告げる場面で幕を閉じる。
それに対して彼女は、「ドリー・パートンは最高よ!」と応じている。
カジノマーケティングの常識を覆したウィン氏
ウィン氏が手がけた中で最も有名なCMは、2005年のウィン・ラスベガス開業時のものである。この億万長者は、45階建て、高さ約192メートルのリゾートの角に立っていた。このCMは、スーパーボウルXXXIXの放送中に放映された。
このCMは、ウィン氏が実際にカジノの縁に立っていたのかという議論を巻き起こした。後にウィン・リゾーツは、CGIは使用しておらず、安全ハーネスなどの予防措置を講じた上で撮影されたことを認めている。
「もう降りてもいいか?」とウィン氏は問いかける。
ウィン氏は3年後、アンコールを開業した際にも同様の演出を行い、隣接するリゾートの角から足をぶら下げた。
「次はロビーでやろう」とウィン氏は語っている。
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