この記事の要点
- オーストラリアの自己除外登録制度BetStopの認知度の低さと実効性が批判されている。
- 運営会社Dataworksは赤字が続いており、取締役の兼任による利益相反も指摘されている。
- 規制当局ACMAによるBetStop違反への罰則適用が極めて少ない現状が問題視されている。
概要
オーストラリアの全国自己除外登録制度「BetStop」が、同国のギャンブル業界における論争の中心となっている。消費者擁護家のアダム・グレイザー氏は、BetStopの認知度が成人の26.5%にとどまり、実際のベッターの間でも3人に1人しか存在を知らない現状を指摘した。
制度を運営するDataworks(データワークス)の経営状況についても懸念がある。同社は2026年度に225万オーストラリアドルの税引後法定損失を計上しており、株価も上場時の約6.43ドルから0.12ドルまで下落している。また、同社の取締役がギャンブル技術大手のPlaytech(プレイテック)の取締役を兼任していることから、利益相反の疑いも浮上している。
規制当局であるACMA(オーストラリア通信メディア庁)の対応も批判の対象だ。BetStopのルールに違反した企業は多数存在するものの、ACMAが科した罰金は極めて少ない。Entain(エンテイン)による500回以上の違反事例では、調査が法定の12か月を超過したため罰金を科せられなかったケースもある。
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