第4タワーと大型アリーナ新設、総額75億ドル
マリーナベイサンズを運営するラスベガス・サンズは、シンガポール政府との合意に基づき総額約75億ドル規模の拡張プロジェクトを進めている。既存の3棟タワーに隣接して第4タワーを新設し、超高層ホテル、プレミアムスイート、展示施設、大型アリーナなどを統合する計画だ。工期は2030年前後の完成を見込む。
ラグジュアリー戦略で客単価を引き上げ
第4タワーは、富裕層を対象としたラグジュアリーホテル機能が中心となり、1室あたりの床面積、アメニティ、パーソナルサービスを一段引き上げる。アリーナでは1.5万人級のコンサートやeスポーツ、国際会議のオープニング式典を受け入れ、イベント集客の新たな柱とする。運営側は「シンガポールのIR1.0から、ラグジュアリー中心のIR2.0への進化」と位置付ける。
大阪IRとの比較軸
大阪IR(MGMとオリックスの共同事業)は、ホテル約2,500室、国際会議場6,000人、展示2万平方メートルと、マリーナベイサンズ拡張後に匹敵する規模を持つ。特にMICEとラグジュアリーを両輪に据える戦略設計は酷似しており、シンガポールの集客動線と収益構造は、大阪開業後の運営戦略立案で欠かせないベンチマークとなっている。