液状化対策と不同沈下の抑制が主眼
大阪・夢洲のIR用地は、廃棄物処分場跡地を転用した埋立地であるため、地震時の液状化と長期的な不同沈下が最大の技術課題とされてきた。大阪市は砂杭を打ち込み、地盤を締め固める「サンドコンパクションパイル工法」を中心に、深さ数十メートル規模の改良を進めている。工事費の総額は約255億円で、2026年春時点の進捗率は43パーセントに達した。
2026年秋完了、上物工事と接続
地盤改良は2026年秋に完了予定で、完了後はMGM大阪のメインタワーやホテル棟の基礎工事が本格化する。2025年4月24日の起工式の段階では、敷地のうち安定した区画から先行して基礎工事が始まっており、地盤改良の完了を待って隣接区画に段階的に展開する工程となっている。
開業遅延リスクを抑える工程管理
2030年秋開業という運営目標を確実に達成するため、大阪市と運営事業者は工程会議を定例化し、進捗の可視化と資材・人員の先行手配を徹底する方針だ。関西の大手ゼネコンである大林組・竹中工務店・大成建設なども受注を拡大しており、関西経済への波及効果も目立つ段階に入っている。夢洲駅延伸や京阪中之島線延伸などのアクセス整備も同時並行で進み、IR開業と都市インフラの整備が一体的に進んでいる。