フィル・ウォーカー氏の起用巡り、複数の英下院議員がUKGCに調査要請
宝くじ大手AllwynのCEOにフィル・ウォーカー氏が暫定的に就任したことは当初、単なる経営体制の交代と見られていた。しかし、複数の英下院議員は同氏の関与について懸念を強めつつある。ギャンブル業界の大手企業との過去の関わりや、英国の規制当局との過去の対立を理由に、一部の議員が同氏がこのポストに真にふさわしいかどうかを疑問視している。
依然として大きな影響力を持つAllwyn
ウォーカー氏は今年8月、アンドリア・ヴィドラー氏が同社の経営職を退いたことを受けて、Allwynの暫定CEOに就任した。当時、ウォーカー氏は自然な選択と見られていた。同氏はWilliam Hillの古参社員であり、英国・アイルランド担当マネージングディレクター、オンライン部門マネージングディレクター、CCOなど、さまざまな役職を歴任してきた。その在任期間中、同社は市場シェアを伸ばした。
新たな役職に就くにあたり、ウォーカー氏は英国各地のコミュニティにおける宝くじの役割について言及し、その成長と改良を継続していくと約束した。Allwynの他の経営陣も、同氏の起用については前向きな姿勢を示しており、プレーヤーや小売店、Good Causesのために国の宝くじをさらに強化していくことを同氏に託していた。
英国の第4次National Lottery免許を保有する企業として、Allwynは大きな責任を担っている。同社はこの分野の近代化、プレーヤーのエンゲージメント強化、新たな顧客層の開拓を進める一方、利用者の安全確保にも一段と力を入れると約束してきた。しかし今、一部の英下院議員は、ウォーカー氏のギャンブル業界での経験がNational Lotteryに本当に必要なものと合致するのかどうか懸念を抱いている。
懸念を抱く議員らがUKGCに要請書を提出
英下院議員のドーン・バトラー氏とイアン・ダンカン・スミス氏は、UK Gambling Commission(UKGC)に公式な書簡を送り、ウォーカー氏の起用について調査するよう規制当局に求めた。両氏は、規制当局がウォーカー氏個人に科した2024年の罰金に注意を促した。当時UKGCは、William Hillの幹部だった同氏について、マネーロンダリングおよびテロ資金供与対策における重大な不備があったと非難していた。
両議員はまた、英国内で人気の高いアダルト・ゲーミング・センター(AGC)チェーンであるGame Nationの取締役会にウォーカー氏が名を連ねている点についても懸念を示した。これらの施設は、スロットマシンの高い集積度や、ギャンブル関連の害を助長しているとされる点で、厳しい批判を浴びてきた。ウォーカー氏は以前、Game Nationの市場シェア拡大を後押しすると約束しており、この立場は新しい役職と相反しかねない。
バトラー氏とスミス氏の書簡は、ウォーカー氏のギャンブル企業での経験が英国の宝くじとの適合性を有するかどうかをUKGCに判断するよう求めている。規制当局が企業の経営判断に介入する可能性は低いとみられるものの、今回のケースは、小売ギャンブルとNational Lotteryとの重なり、そしてそれがプレーヤーの安全に影響を及ぼすかどうかという問題を提起している。
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