ドナルド・トランプ大統領は水曜日(9月2日)、観光業界のリーダーたちをホワイトハウスに迎え入れた。その中にはカジノ業界の有力企業トップが何人も含まれている。

トランプは、かつて全米ゲーミング協会(AGA)のトップを務めたジェフ・フリーマンが率いる全米旅行業協会(US Travel Association)のほか、MGMリゾーツ、シーザーズ・エンターテインメント、ハードロックの幹部らと大統領執務室で会談した。この集まりの焦点は、2026年のFIFAワールドカップの成功を受けて、観光業を拡大する方法を見出すことにある。

フリーマンは、2030年までに1億人の海外からの訪問客を引き付けるという野心的な目標を掲げている。アメリカを訪れた外国人は昨年6830万人であり、2024年から5.5%の減少となった。連邦政府は、隣国カナダからの訪問客が推定20%減少したことの責任がカナダにあるとしている。

1億人の大台に達すれば、アメリカは2025年に1億300万人の外国人を迎えたフランスに並び、世界で最も訪問される国に迫ることになる。トランプはフリーマンの目標を称賛し、フランスが観光王の座から引きずり下ろされると聞いて椅子の上で身を乗り出した。

かつてアトランティックシティやミシガン湖畔でカジノを所有していた大統領は、ラスベガスをはじめとする国内の多数のカジノ地が観光目標の達成に貢献できると考えている。

米最高裁によるスポーツ賭博の連邦法禁止の覆しとAGA在任期間が重なっていたフリーマンは、トランプのおかげでワールドカップが大成功を収めたと大統領に語った。

「ビザや税関の面であなたが実施した政策のおかげである。我々は今夏、何百万人もの旅行者を迎えた。彼らはこの国が誇るすべてのものを見ることができ、アメリカ人に誇りを感じさせた。この勢いを維持できると考えている」とフリーマンは述べた。

政権との提携を模索するゲーミング業界

MGMリゾーツのビル・ホーンバックル社長兼CEOがカジノ・ゲーミング業界を代表して発言を行うよう求められた。ネバダ州最大の雇用主を統括する人物は、ワールドカップはこの国にとってプラスとなった一方で、ラスベガスをはじめとする主要なカジノ市場の状況はそれほど芳しくないと大統領に伝えた。

ホーンバックルは、チップを受け取る労働者が連邦所得税の納税義務からチップ収入のうち最大2万5000ドル(約390万円)を控除できるようにする、共和党の「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル」の構成要素である「チップに対する無税(No Tax on Tips)」について大統領に謝意を伝えている。

「従業員を代表して感謝を申し上げる。『チップに対する無税』は大きな効果を発揮している」とホーンバックルは述べた。

ラスベガスの訪問者数

国際貿易局によると、昨年の海外からの訪問客数においてラスベガスは220万人の旅行者で6位にランクインした。2025年のラスベガスにおける海外からの訪問者数は前年比14.7%の減少、すなわち約38万人の旅行者の喪失を示している。

海外からの訪問客が多いアメリカの主要都市には、ニューヨーク(890万人)、マイアミ(510万人)、オーランド(430万人)、ロサンゼルス(370万人)、サンフランシスコ(240万人)が含まれていた。