日本の読者にとって

モロッコがスポーツ賭博を国有企業MDJSに独占させ、オンラインカジノを認めないのと同じく、日本も賭けを公営競技やスポーツくじなど法律で定めたものに限っている。シルサがモロッコで営むような陸上のカジノは、日本ではIR区域の中に限られ、営むにはカジノ管理委員会の免許が要る。

概要

ロトマティカは9月2日、シルサを吸収する合意を発表した。これにより、モロッコにある4つのカジノが、欧州最大級の上場ギャンブルグループの一角に入る。モロッコはシルサの売上高の約2%、利益の約4%を占める。両社とも、北アフリカでオンライン賭博の免許を求める計画は発表していない。

求めようにも、窓口がない。モロッコではオンラインを含むスポーツ賭博が国有企業MDJSの独占で、オンラインカジノは認められていない。同社の株式は財務省が90%を持つ。陸上のカジノには外資が入れるが、オンラインには入り口がない。資本が向かえる先は、制度が先に決めているということになる。

MDJSは国外の賭博サイトを裁判で止めようとした。カサブランカの商事裁判所は1月12日、通信会社に19のサイトなどの遮断を命じた。だが控訴裁判所は1月26日に執行停止を認め、その後、命令を取り消したと報じられている。同社を率いるユネス・エル・メシュラフィ氏は、2024年の違法なスポーツ賭博の賭け金を約35億モロッコ・ディルハムと述べていた。

チュニジアとエジプトも、民間に免許を出す枠組みを持たない。チュニジアではオンラインギャンブルを全面的に禁じる議員提出の法案が、2月3日の審議を最後に動いていない。エジプトでは、オンライン賭博を明記するサイバー犯罪対策法の改正方針が5月に示された。法案の番号も条文も公表されていない。

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