英国最大のスーパーマーケットチェーンであるテスコの公式ギャンブルサイトを装ったオンラインカジノが、同社から当局へ通報されたにもかかわらず、依然として英国の消費者がアクセス可能な状態となっている。
無認可サイトであるTescoSlots.comは、同チェーンのブランドを流用しており、広告内では自らを「テスコ公式カジノ」と称している。
しかし、テスコ側はこれを真っ向から否定する。
同カジノの広告はフェイスブックやインスタグラムにも掲載されていたが、ガーディアン紙からの問い合わせを受け、メタ社は削除に踏み切った。
ブランド悪用の傾向
テスコのみならず、大手ブランドがブラックマーケットの運営者によって乗っ取られる事例は後を絶たない。これまで長年にわたり、主要なランドベースのオペレーターも同様の被害に直面してきた。現在、無認可のオンラインカジノは、消費者の信頼を悪用する目的で、ゲーミング業界以外のブランドのアイデンティティを流用する動きを強めている。
バークレイズやモンゾといったチャレンジャーバンクのブランドを悪用した同様の詐欺スキームも確認された。
一方で、ルイス・ハミルトン氏、タイソン・フューリー氏、アーリング・ハーランド氏、ジュード・ベリンガム氏、ロビン・ファン・ペルシ氏といったスポーツスターの名前や画像が、ライセンス契約の事実がないにもかかわらず、ギャンブルサイトの「ブランドアンバサダー」として利用される事態も浮上している。
執筆時点の9月15日火曜日、当該サイトはGoogleの検索結果において「Tesco slots」という検索語句で1位に表示されていた。
この特定の検索語句は、食料品の配送枠(スロット)を探しているテスコの顧客が利用する可能性がある。そのため、Googleの検索結果はユーザーを信頼できるブランドになりすました無認可のギャンブルサイトへ誘導するリスクを孕んでいる。
同サイトは新規顧客に対し、1,500ポンド(約31万円)のボーナスと250回のフリースピンを提供すると謳い、3,000種類以上のスロットやライブディーラーゲームを取り揃えていると主張している。さらに、テスコの会員プログラムであるクラブカードへの言及や、テスコのデビットカードで入金が可能であるという不可解な主張まで掲載された。
テスコ銀行は現在、当座預金口座やデビットカードの提供を行っておらず、そもそも英国の法律ではオンラインギャンブルへのクレジットカード利用が禁止されている。
ガーディアン紙が9月13日日曜日に報じたところによれば、ロンドン市警察は通報を受理したことを認めたものの、捜査段階には至っていないとの見解を示した。
テスコ・スロットはキュラソーのライセンス下で運営されていると主張しているが、公開ページ上には運営者名や確認可能なライセンス番号は一切記載されていない。
いずれにせよ、海外のギャンブルライセンスを保持していたとしても、英国賭博委員会の認可なしに英国の消費者にギャンブルを提供することは認められない。ましてや、英国で最も愛されているスーパーマーケットの一つになりすますなど、到底許容されるものではない。
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