カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)セメル神経科学・人間行動研究所の精神医学教授ティモシー・フォン博士は最近、母親が予測市場のアカウントを開設してくれたという10代の少年と面談した。母親はそれをビデオゲームだと思い込み、アカウントへのアクセスと自分の金融手段からの入金利用を許可していた。

その少年は、あっという間に4万ドルを失った。

フォン博士は4月16日に行われたウェビナー「Financial Health, Gambling, and Prevention(金融の健全性、ギャンブル、予防)——業界横断の対話」でこう語った。「母親は、借金がなかったので気づかなかったと話した。当座預金から直接引き落とされていただけだった。少年も問題が生じているという感覚は全くなかった。14歳で、お金の価値や概念を知らないからだ。すべてがデジタル上で完結していた」

ウェビナーは、キンドブリッジ・リサーチ・インスティチュートの金融安定・責任あるギャンブル・イニシアチブ(FSRG)プロジェクトリーダー、カリー・カルボーネ氏が主催し、直近で公表されたFSRG Insights Reportを題材に、金融ストレスの初期兆候が被害の深刻化前に問題を特定・対処する機会となり得るかを議論した。

UCLAのギャンブル研究プログラム共同ディレクターでもあるフォン博士は、こう続けた。「ギャンブルに起因する金融上の被害は、無数の形で現れ得る。最も分かりやすいのは、本人が『失った金、使った金、借りた金のせいで本当に苦しい』と訴えるケースだ。しかし必ずしもそうではない。金融被害は発見時には目立たず、後になって極めて深刻な形で顕在化することがあると分かってきている」

トランスユニオンの調査・コンサルティング担当ディレクター、グレッグ・シュリヒター氏は、ギャンブルに起因する金融問題はゆっくり始まり、後に大きな問題として表面化すると指摘した。

「最初は少しの家計の締め付けに見えるものが、長期的な影響を伴う深刻な問題へ急速に膨らむ」とシュリヒター氏は述べた。「だからこそ早期に把握すべきだ。どれほど小額であっても、支払いの1回の遅延は最低7年間、クレジットレポートに赤信号として残る」

コロラド州宝くじプレイヤー・ヘルス・マネジャーで全米問題ギャンブル協議会(NCPG)理事でもあるアマンダ・キンタナ氏は、これまでギャンブル体験の一部だった「間」——ATMへ現金を引き出しに行く時間、物理店舗への移動時間、物理的な空間の準備——がデジタル化によって取り除かれたと指摘する。

「いまやデジタル環境のなかですべてが即時的、あるいは連続的になっている」とキンタナ氏は述べた。「電子ウォレットや連携口座を通じて日常の金融行動にも溶け込むため、リスクはより速く蓄積される。何が、どのくらいの速さで起きているのか、プレイヤーが瞬時に認識するのも難しくなり得る。結局、プレイヤーにとって『普通の行動』に見えるものと、実際にはリスクの兆候であるものの差が問題の核心であり、その隙間こそ、早期介入の本当のチャンスだ」

キンタナ氏はまた、使われる言葉自体にも問題があり得ると指摘した。ギャンブルを正確に表現する用語を事業者に使ってもらうことは常に課題だが、前進も見られるという。

「業界では、ギャンブルをギャンブルと呼ぶ人が増えてきている」とキンタナ氏は述べた。「プレイヤーに直接伝える、より透明性の高い対応を試みる事業者も増えている。この行為にはリスクがあり、使える予算管理ツールなどがあると案内し、責任の一端を共有しようとする姿勢だ」

フォン博士によれば、患者自身はギャンブルが家計に影響している可能性を認識しておらず、給料日から給料日までギリギリで暮らすのが普通だと思っていることが多い。金融面の懸念をめぐる会話の仕方を変え、踏み込んだ質問をすることが解決に向けた一歩になると同氏は付け加えた。

「現在の家計状況から見て、食費、衣料、住居、娯楽など基本的な支出を賄うのはどの程度難しいか——そう尋ねることで語り口が変わる。ストレスの初期サインを拾いやすくなる」とフォン博士は語った。