Kalshiは、The Weather Co.との提携で天候契約の決済データを強化し、リアルタイムの天候確率をweather.comに表示する。

Kalshiは、The Weather Co.と提携した。Kalshiの天候契約の決済データを支えるとともに、同プラットフォームのリアルタイムの天候確率を、weather.comやそのモバイルアプリの一部利用者に届ける内容だ。

木曜に発表され、The Spokesman-Reviewが最初に報じたこの提携は、米国を中心とする大手予測市場運営者の一つを、一般消費者向けの主要な天候サービスへと広げる。Kalshiによれば、同社の天候・気候カテゴリの取引は前年比500%増で、年率換算で11億ドル(約1,757億2,000万円)に向かっているという。

データと配信の両面で拡大

報道によれば、The Weather Co.は、Kalshiの天候・気候予測市場の契約決済に用いるデータを強化する。同社はまた、weather.comやアプリの一部利用者向けにKalshiのリアルタイムの天候確率を追加する計画だが、記事では統合の開始時期や対象となる利用者については触れられていない。

Kalshiのパートナーシップ責任者ウィル・ブラケット(Will Brackett)氏は、市場が示す確率は天候を理解するための追加的なシグナルになりうると述べた。同氏によれば、農家などの利用者は熱波の基準に連動したヘッジの購入にKalshiを利用しており、中小企業は従来のデリバティブや保険商品よりも簡便に天候リスクを相殺する手段と見ているという。

記事は、天候への賭けがKalshiとPolymarketの双方で急速に伸びていると指摘した。DeFi Rateが分析したデータによれば、過去1年でスポーツが依然としてKalshiの取引高の約半分を占めたが、天候カテゴリは同プラットフォームの事業の中で存在感を増している。

決済のインテグリティが引き続き重要課題

報道はまた、天候連動市場の核心的な課題として、契約決済に用いる公式の測定値への信頼を挙げた。

今年初めにParis(パリ)のCharles de Gaulle(シャルル・ド・ゴール)空港の観測所で起きたとされる改ざん疑惑は、そのリスクを浮き彫りにした。記事によれば、この件は警察と検察に付託され、Météo-フランス(フランス気象局)は捜査が続いていると述べた。

こうした懸念に対応するため、The Weather Co.は、決済に用いる観測値はKalshiの契約で使用する前に自社の品質管理システムを通すとした。同社の気象担当バイスプレジデント、ジェームズ・ベランジャー(James Belanger)氏は、読み取り値が「気象学的な違和感テスト」を通過するかどうかを選別していると述べた。

報道によれば、このシステムは観測値を近隣の観測所や気象モデルの解析と照合し、物理的にありえない値を除外する。The Weather Co.によれば、同社のネットワークは政府の観測データに加え、40万を超える個人所有の気象観測所からの読み取り値を取り込んでいる。

Dartmouth(ダートマス大学)の経済学者エリック・ジッツェウィッツ(Eric Zitzewitz)氏は、短期の天候契約が、カテゴリの発展に伴ってより長期の気候予測市場の流動性や社会的関心を高める助けになりうると同紙に語った。