マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の元最高経営責任者(CEO)であるパレシュ・ラジャ氏の資金使途に対し、再び厳しい目が向けられている。近年の報道によると、同氏はシャドウバンクが経営破綻する前、英国メイフェアにある2つのカジノで高額な賭けを頻繁に行っていたことが明らかになった。もっとも、こうした疑惑がラジャ氏に対する詐欺の訴えと直接結びついているわけではなく、詐欺容疑自体は現在も争われている。
ラジャ氏は著名カジノ2店舗の常連客であった
テレグラフ紙の最近の報道によれば、ラジャ氏はパーム・ビーチ・カジノとコロニー・クラブで、ルーレットの1回転につき最大6万ポンド(約1,250万円)という大金を日常的に賭けていた。また、カジノ側が承認したデビットカードを所有しており、ギャンブルのために1日あたり最大60万ポンド(約1億2,500万円)を引き出せる状態にあったと伝えられている。
同紙の報道によると、マレーシアの複合企業ゲンティングが所有するメイフェアの2カジノには、ラジャ氏名義の資金が約100万ポンド(約2億833万円)残されていた。同氏は頻繁に足を運ぶ常連客であり、週末には数人の関係者を伴って訪れることが多かったという。カジノのテーブルで長時間過ごし、2つの施設間を往復することも少なくなかったと報じられた。
このような多額の浪費が発覚した背景には、MFSが13億ポンド(約2,708億3,000万円)規模とされる詐欺疑惑の渦中にあるという事情がある。同社は今年初めに経営破綻に陥り、債権者による法的措置やラジャ氏に対する全世界的な資産凍結命令へと発展した。また、MFS設立の1年前にも、同氏は35万ポンド(約7,292万円)の破産手続きを行っていたとされている。ラジャ氏は不正行為への関与を否定している。
多額の資金を巡る論争に関与
MFSはシャドウバンクとして機能し、他の金融機関から資金を集めて融資の原資にあてていたと報じられている。不動産投資家、海外のファミリーオフィス、実業家、著名人などの顧客に対し、これまでに約25億ポンド(約5,208億3,000万円)を貸し付けていたとされる。同社の破綻により、債権者は破綻前の財務状況について説明を求めた。
不満を抱く債権者による訴訟では、ラジャ氏と妻がMFSの管理する資金から4億8万ポンド(約833億5,000万円)以上を受け取り、英国、モナコ、シンガポール、アラブ首長国連邦にある自身の銀行口座に移していたと主張されている。原告側の訴えによると、同氏は贅沢な生活を送るために会社の資金を流用したという。高級車のコレクションなどが購入資金にあてられたと指摘された。
今回浮上したギャンブルに関する疑惑は、それ自体が会社の資金を賭博に使ったことを意味するものではない。だが、経営していた企業が破産寸前にある最中、メイフェアのカジノで1日に何十万ポンドもの大金を投じる人物像を浮き彫りにしている。
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