ブレンダン・ソーズビーは新作ドキュメンタリーの中で自身のギャンブルの問題について率直に語っており、カレッジフットボールのキャリアを終えることになった賭け行為の実態が浮き彫りとなっている。

ブレンダン・ソーズビーが新作ドキュメンタリーで賭けの実態を告白

テキサス工科大学の元クォーターバックであるソーズビーは、出場資格を巡る問題やレッドレイダースからの退団の経緯に迫る4部構成のシリーズ『ザ・プログラム:テキサス工科大学』に出演した。同ドキュメンタリーは金曜日に公開される。

ギャンブルはソーズビーの生活において常に存在するようになっていたと本人が認めている。問題の発端はテキサス州での高校時代に遡り、カジノへの訪問がブラックジャックにのめり込むきっかけとなった。その後もインディアナ大学、シンシナティ大学、テキサス工科大学での大学生活を通じて賭けが続けられた。

全米大学体育協会(NCAA)の調査により、ソーズビーが4年間に9,000件を超える賭けを行っていたことが判明している。チームに在籍中、インディアナ大学のフットボールに関連して9万ドル(約1,387万円)以上の賭けを少なくとも40回行っている。

ソーズビーはこれまで、自身が出場した試合には賭けていないと語ってきた。しかしNCAAは、その賭けの性質と規模があまりにも深刻であると判断し、残りの大学公式戦への出場資格を永久に剥奪する処分を下している。

そして、1月にテキサス工科大学へ転校した後もギャンブルをやめなかった。この移籍により、同選手は2026年シーズンを迎える注目quarterbackの一人となっている。さらに自身の名前、画像、声の利用権(NIL)に関する巨額の契約も手にしており、賭け行為を続けざるを得なかった背景の説明は極めて困難である。

ブレンダン・ソーズビーが法廷闘争の末に大学復帰を断念

ソーズビーは、NILによる収入が経済的な安定をもたらしたものの、行動を抑止するには至らなかったと述べている。金銭的な必要性ではなく、ギャンブルによる心理的な充足感が衝動の源であったと強調した。

春になり、事態の悪化はさらに進んだ。NCAAの裁定による波紋がテキサス工科大学に広がる中、ソーズビーはギャンブル依存症であることを認め、治療プログラムに参加している。

6月8日、テキサス州の裁判官が一時的に出場資格を回復させたことで、復帰への道が開かれた。この裁定により、ビッグ12カンファレンス、テキサス工科大学、そしてテキサス州のケン・パクストン司法長官を巻き込む新たな法廷闘争の口火が切られている。

パクストンは、州裁判所の命令を受けて学校側が処分を下した場合、テキサス工科大学が法的問題に直面する可能性があると警告し、これを受けてカンファレンス側が連邦訴訟を起こす事態となった。もしソーズビーが出場していれば、大学はカンファレンスからの制裁リスクに晒される状況にあった。

最終的にソーズビーとテキサス工科大学は白旗を掲げることになった。9月にビッグ12が訴訟を取り下げ、本件は争う余地のない形で却下されている。なおNCAAは、シンシナティ大学におけるソーズビーの賭けに関し、組織的な不正は認められなかったとした。

その後、ソーズビーは2026年の補足ドラフトを通じてNFL入りを試みた。しかしリーグ側はドラフトの開催を拒否し、フリーエージェントとしての登録申請も却下している。その結果、2027年のNFLドラフトに向けて準備を進めながら、2026年シーズンは試合に出場しない見通しだ。

またドキュメンタリーの中でソーズビーは、自身の行動がチームメイト、コーチ、家族にどのような影響を与えたかについても語った。現在の状況や、周囲の人々にスポットライトを浴びせてしまったことに対し、深い後悔の念を抱いていると明かしている。

このドキュメンタリーシリーズは、高い期待を集めていた転校生クォーターバックが、ギャンブル規程違反によって大学キャリアを断たれるに至った舞台裏を浮き彫りにした。