オーストラリア上場のスロットマシンメーカーでデジタルコンテンツ提供企業のAristocrat・レジャー(Aristocrat Leisure Ltd)は、債務ファシリティの借り換えを完了した。同社は、この措置によりバランスシートが強化され、成長施策に向けたより大きな柔軟性が得られると述べている。

水曜日の提出書類で、同グループは、2031年4月に満期を迎える8億5,000万米ドル(約1,350億円)規模の新たなタームローンA(Term Loan A)ファシリティと、2030年4月に満期を迎える10億米ドル(約1,590億円)規模のリボルビング・クレジット・ファシリティを確保したと確認した。

同社によれば、今回の借換えは既存の債務契約を置き換えるもので、既存の貸し手と新規の貸し手の双方による支援を得た。

Aristocratの最高財務責任者(CFO)サリー・デンビー(Sally Denby)氏は、この取引が同社の「投資適格の信用プロファイル」を反映したものであり、グループの長期的な資本管理戦略とも整合していると述べた。

同社は、拡大した回転信用枠(revolving credit facility)により、Aristocratは財務上の柔軟性を高められる見通しであり、流動性バッファーを維持しつつ戦略的な投資を追求できるようになると指摘した。

新たなファシリティから得られる資金は、既存の借入金の返済および一般的な法人用途に充てられる、と同社は付け加えた。

陸上型ゲーミング、オンライン実際通貨型ゲーミング、ソーシャルカジノの各分野で事業を展開するAristocratは、近年、従来のスロットマシン事業と並行して、デジタル領域での存在感拡大に注力してきた。

11月、Aristocratはデジタル事業再編の最中に、2023会計年度の法定純利益が約8億5700万米ドル(約1,370億円)だったと発表した。

10月、Aristocratは規制下のライブスロット配信分野の事業者であるアワガー(Awager)を買収した。さらに今年初めには、米国拠点のゲーミング・アナリティクス(Gaming Analytics Inc.)を非公開の対価で買収すると発表している。同社は、陸上型カジノ運営事業者向けに、AI搭載ツールによるリアルタイムのプレーヤー分析、スロット最適化、マーケティング自動化を提供している。

1月、同ゲームサプライヤーは、同社の「継続的な資本管理戦略」の一環として、現在実施中の市場内自社株買いプログラムを延長すると発表した。