ウィリアム・ヒル(William Hill)は先月、悪名高いソフトウェアの不具合を見逃し、3万5,000件超のアカウントの多くの消費者に、これまで一度も発生したことのないジャックポット当選をもたらした。同社はこの問題への対応を迅速に進めているが、その余波はなお続いている。

ウィリアム・ヒルのジャックポット誤払いをめぐり新たな女性が証言

多くの利用者は、ウィリアム・ヒルが事態に対処する前に口座から資金を引き出すことができた。ただし、同社はその後、誤って当選した全利用者の口座を凍結した。これが混乱にさらに拍車をかけている。

その機会を逃したことを嘆いた人々もいた。その中には、自身の体験を報道機関に語った英国の母親も含まれる。

その母親は、同プラットフォームで135万ドル(約2億円、100万ポンド)のジャックポットに当選したと誤って表示され、さらにその後、出金手続きまで行った。ウィリアム・ヒルのカスタマーエージェント(顧客サポート担当者)からは祝福され、入金は72時間以内に自身の銀行口座に届くと確認されていた。

火曜日に『グッド・モーニング・ブリテン(Good Morning Britain)』の取材に応じたクレア・エインズリー氏は、自身がその事実を知った瞬間を振り返った。彼女は当時の高揚感を語り、子どもたちのために家を買うことができ、休暇など他の贅沢も与えられると考えていたと述べた。

入金されないことを知った母親は打ちひしがれた。同じ経験をした人々のフェイスブック・グループに参加し、慰めを得ている。最初は大金を当てたと思っていたが、後になってそれが事実ではなかったと苦い思いを抱える人々だ。

ウィリアム・ヒル、和解成立も自社の立場を維持

ウィリアム・ヒル(William Hill)は自社の過ちを認め、謝罪し、引き出された資金の回収に向けた次の措置を示した。同社は、誤って行われた支払いを自動的に無効としカジノ側に有利に働く利用規約(terms and conditions)に依拠する方針を明らかにした。

同社は、誤りが発覚する前に引き出して資金を確保できた利用者に対し、そのうちの一部を保持できるよう提案しつつ、残りの返還を求める方針を示している。

ウィリアム・ヒル(William Hill)が返還に応じないケースに異議を唱えているかどうかはまだ不明だが、事故発生後の時期としても調査するには早すぎる。ただし、その間もエインズリーさんのような事例は引き続き広がる見通しだ。