スポーツテクノロジー業界の大手、Sportradarの株価が下落した。同社が無許可事業者に製品を提供しているとされるためだ。これは、Sportradarの収益の相当部分が無許可市場から得られているとの報道を受けたもので、同社はその主張を退けている。

マディ・ウォーターズとカリスト・リサーチ、Sportradarが違法企業にデータ供給していると主張

金融アナリストのマディ・ウォーターズ(Muddy Waters)とカリスト・リサーチ(Callisto Research)は、Sportradarについて、同社が事業を展開する規制市場のルールに違反して無許可のゲーミング企業にデータを供給していると主張する報告書を、先ほど公表した。

それに加えて、数時間の間に公表されたこれらの報告書は、B2B企業である同社の収益の相当部分が、規制外のスポーツブックとの契約から生じており、その中には組織犯罪との関係が疑われる違法事業者も含まれていると指摘した。

これらの疑惑は、スポーツデータ・スポーツブック向けソリューションの主要サプライヤーの1社であるSportradar(Sportradar)という同社の立ち位置を背景に、直ちに大きな見出しとなり業界全体に衝撃を広げた。このため、同社の株価は大きく打撃を受けた。

本稿執筆時点で、同社株の1株当たりの値段は13.04米ドルであり、報道前の水準から23%超下落している。

Sportradarの公正性リーダー像は虚構と報道

マディ・ウォーターズ(Muddy Waters)の報告書で、アナリストらは、Sportradarが無許可の企業にコンテンツとソリューションを提供していることが、同社が「ギャンブルのFBI(FBI of gambling)」であると主張することと矛盾しているように見えると強調した。補足として、Sportradarはこれまで、一貫した誠実性への取り組みを強調しており、それは堅牢な顧客確認(know-your-customer)プロセスにも表れている。

マディ・ウォーターズ(Muddy Waters)は、Sportradarの誠実性へのコミットメントを「嘘」と切り捨て、同社内部調査の結果、Sportradarの行動規範、複数の元現従業員の証言、そして同サプライヤーのオフショア依存型事業モデルを根拠として挙げた。

マディ・ウォーターズは、同社の収益の20%から40%が違法な賭博企業から得られていると推計した。

一方、カリスト(Callisto)は、Sportradarの800の顧客のうち270が違法事業者であると同社が理解していると述べた。カリストのアナリストはしたがって、Sportradarの「厳選されたイメージ」は業界の模範的存在というリーダー像を示すものとして誤解を招くものであると同社が考えていると結論づけた。

Sportradar、空売り筋が株価混乱で利益を狙うと指摘

Sportradarは報道に反論し、不正確だと非難した上で、マディ・ウォータース(Muddy Waters)とカリスト・リサーチ(Callisto Research)が自社の事業を誤解していることを示したと主張した。

Sportradarはその回答の中で、これらの報告書は空売り筋によって執筆されたものであり、「株主価値を損ない、株価の混乱から利益を得ようとするものだ」と述べた。

Sportradarは、法令順守と最高水準の誠実性へのコミットメントを改めて表明し、厳しい非難を退けた。

いずれにせよ、企業が無許可事業者へのコンテンツ提供が疑われて批判を浴びるのは、これが初めてではない。類似の主張が、エボリューション(Evolution)とプレイテック(Playtech)の間で続いている訴訟を引き起こしている。