• 関係者、VIPカジノでの飲料スパイキング疑惑を和解できず
  • エージェント、ケタミン暴露が200万ドル(約3億円)のギャンブル損失につながったと主張
  • 裁判官が訴訟の継続を認めた後、機密の和解が成立した

高額報酬のスポーツエージェントが、MGMグランド(MGM Grand)の専用VIPマンションで賭博中にケタミンを盛られたと主張する訴訟は、当事者が月曜日の非公開審問で和解に至らなかったため、裁判に持ち込まれることになった。

1990年代にNBAレジェンドのデニス・ロッドマン(Dennis Rodman)をマネジメントしていたドワイト・マンリー(Dwight Manley)氏(60歳)は、訴訟で主張した。VIPスタッフが、同氏が薬物の影響で混乱した後に与信枠を350万ドル(約5億5,500万円)まで引き上げ、その結果、ブラックジャックでカジノ・マーカーを使って200万ドル(約3億1,800万円)を失ったと述べた。

マンリー氏はその後、私立探偵を雇い、自身を薬物で酩酔させたとされる人物の特定を試みた。また、ラスベガスでビルボード広告キャンペーンに巨額を投じ、情報提供者に100万ドル(約1億5,900万円)の報奨金を掲示した。

「Behind Closed Doors」

ネバダ州連邦地方裁判所で月曜日に行われた和解審問は、ミランダ・デュ(Miranda Du)判事が3月にMGMの訴訟棄却請求を退けたことを受けて開かれた。

訴訟を審理に回すべきだと判断するにあたり、デュ判事は原告が「被告の従業員に提供されたカクテルが毒入りであり、そのため原告は問題となっている信用契約に署名した時点で意識を失っていたという、争いのない事実を生じさせる証拠を提示した」と述べた。

エクスクルーシブ・マンション(Exclusive Mansion)

MGMリゾーツ(MGM Resorts)の長年のVIPゲストであるマンリー氏は、ピカソやマティスの作品で彩られたイタリア風の超排他的施設、MGMマンション(MGM Mansion)への滞在に招待されていた。今回の旅行に際しては、VIPサービス部門が同氏とその友人向けにプライベートジェットまで手配していた。

12月10日午後1時30分ごろ、彼はオールドファッションド(Old Fashioned)を注文したが、普段とは異なり苦味が強いと感じた。それでも飲み干し、さらに1杯を注文した。訴訟によれば、マンリー氏はその後まもなく、頭がぼんやりし始めたという。

一時、彼はガラス製の灰皿を割って手を切り、血がゲームテーブルに流れ落ちた。スタッフは彼を別のテーブルへ移したが、絆創膏を渡した以外は、さらなる医療措置を提供しなかったと、訴状は主張している。

ただし、彼らは彼の信用枠を増額した。本人は、その承認を行う状態になかったと主張している。

医師が確認した事実

午後5時15分ごろ、マンリー氏の友人らは彼を別荘へ連れ戻した。そこで彼は気を失った。翌日、マンリー氏は薬を盛られた疑いがあると話した。後に医師は、「医学的に合理的な程度において」、マンリー氏がケタミンで毒殺されたと結論づけた。

マンリー氏は2022年11月10日に訴訟を提起し、MGMを過失、不当または欺瞞的な営業慣行、不当利得、暗黙の誓約違反で訴えた。損害賠償として7万5,000米ドル(約1,200万円)超の明記されていない金額を求めている。

双方とも、コメントの要請には応じていない。

本記事の前の版では、非公開の和解に至ったと誤って記載していた。