オランダのラジオ局BNRが、違法なギャンブルの勧誘が急増している現状について警鐘を鳴らした。

権威あるウェブサイトの乗っ取りとギャンブル広告への悪用

同局は、ハッカーを含む様々な組織が期限切れのドメインを取得し、かつて信頼されていたウェブサイトを違法ギャンブルの踏み台へと変貌させている実態を突き止めた。

BNRによると、オランダや欧州において、こうした正当なウェブサイトは1,000件にのぼる可能性がある。

趣味のニッチなサイトからニュースサイト、ブログに至るまで、元の所有者が何らかの理由で放棄したドメインが、疑わしいグループや企業の手に渡っている。

これらの勢力は、価値の高いドメインをギャンブル関連のコンテンツで埋め尽くし、消費者を無許可のギャンブルサイト、具体的にはターゲットとする管轄区域でライセンスを取得していないサイトへと誘導している。

同局が指摘するように、キュラソーでライセンスを受けたサイトがオランダの顧客に向けて宣伝されるケースがあり、これはオランダのギャンブル法に照らせば違法である。

さらに、こうしたウェブサイトの実際の数は、推計の8倍に達する恐れがある。つまり、欧州連合全域の規制地域において、同様の組織に乗っ取られ、違法なギャンブルコンテンツを拡散しているサイトは8,000件を超えている公算が大きい。

こうしたドメインの取り締まりは困難を極める。ウェブサイト自体が検索エンジンからホワイトリストに登録され信頼されているため、内部で起きている変化を即座に検知できないためだ。

評判の良いウェブサイトが違法なギャンブルコンテンツを配信し始めても、即座に対処がなされることはない。

深刻化する問題と現時点では克服困難な抜け穴

弁護士や放送局が運営していたサイトも、ドメインの期限が切れると標的となる。オランダ賭博規制当局(KSA)は、この慣行が新たな法的課題を生んでいると指摘し、深刻な問題であると断言した。

KSAはギャンブル専門のサイトや特定の管轄区域で違法にマーケティングを行うサイトを摘発できるものの、乗っ取られたこれらのサイトは規制当局の管轄外となっている。

本来はギャンブル用のドメインではないため、KSAにとって頭の痛い問題が生じた。放送局が既に使用していないことが明白であっても、そのウェブサイトをどのように閉鎖させるかという難題である。

少なくともオランダでは、議員や規制当局が事態を重く見ており、Googleからの協力を得るべく対策に乗り出している。