テキサス州の裁判記録によれば、ロイ・アレクサンダー氏は2026年8月19日、ベア郡地方裁判所に大学スポーツの統括団体に対する訴状を提出した。今年初めに州の公職選挙に立候補し落選したデシ・マルティネス弁護士が代理人を務めており、アレクサンダー氏は少額のスポーツベッティングを理由とした6試合の出場停止処分は過剰であると主張している。

アレクサンダー氏はNCAAのスポーツベッティング規定に違反した事実を認めている。同規定は学生アスリートに対し、プロスポーツを含むあらゆるスポーツへの賭けを禁じた。同氏は1年前にテキサス・テックで3試合に出場した後、サンアントニオのインカーネート・ワード大学へ転校した。

オールバニでグレートデーンズの一員としてプレーしていた2023年から2025年にかけて、同氏は大学スポーツに少額の賭けを行っていたことを認めた。その大半は12ドル(約1,900円)未満であり、最大でも80ドル(約1万2,500円)の賭けにとどまる。訴状の中で同氏は、自身が出場する試合には一切賭けておらず、NCAAの規定に違反していると認識した時点で即座に賭けを中止したと述べている。

差し止め命令を請求

アレクサンダー氏は、出場資格が残る最後の1年をインカーネート・ワード・カージナルスでプレーするため、処分の取り消しまたは延期を求めている。マルティネス氏は、NCAAによる依頼人への制裁は厳しすぎるとの認識を示す。

アレクサンダー氏は8月29日に行われたインカーネート・ワードの開幕戦に出場し、1回のパスキャッチで4ヤードを獲得した。この試合に出場できたのは、対戦相手がNAIA所属のオクラホマ・パンハンドル・ステートであり、NCAAが6試合の出場停止処分にカウントされないと判断したためである。

NCAAはテキサス州の裁判において、今回の処分を正当化する構えだ。

アレクサンダー氏のケースは、テキサス・テックのクォーターバックであるブレンダン・ソーズビー氏がNCAAを相手に起こした訴訟と類似している。ソーズビー氏はインディアナ大学およびシンシナティ大学在籍中に数千件のスポーツベッティングを行っていたことが発覚し、永久的な出場資格剥奪処分を受けた。その後、テキサス・テック側が結果にかかわらず同選手をチームに置かない方針を示したことを受け、ソーズビー氏は訴訟を取り下げた。

NCAAのベッティング規定

NCAAのマニュアルでは、対象となる関係者に対し、あらゆる形態のスポーツベッティングへの参加を禁じている。この禁止規定は学生アスリートに加え、大学の体育局スタッフ、さらには学長や総長など、体育局内または体育局を統括する責任を負うすべての大学職員に適用される。